あたうる興業【ブログ版】

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人に迷惑をかけないようにしなきゃと思ってた昔の話

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うるちです!

 

はてなブログのお題でひとつ書いてみようかと思います。私がとらわれていた「しなきゃ」についてという事なんですが、考えてみれば思い当たる物はあるなあ。

 

人に迷惑をかけないようにしなきゃ」は結構長く引きずってたような気がします。

 

構われない人間

 

子供の頃実家は病人とかワガママ跡継ぎとか手のかかる人間が複数いたので、私はほぼ全てにおいて「後回し」的な扱いされてました。

 

実際母にも「あまり手間をかけさせないように、早く大人になってね」って言われたことがありますし。皆余裕がなくていっぱいいっぱいだったんだろうね。

 

子供なのでどうしても大人の助けが必要な時ってのはあったんですが、なるべく時間を取らせないように気を使いながら生きてました。

 

兄がワガママ全開で親に構ってもらってる時でも、一人黙々と本を読んでたり。家族のおしゃべりを横目に黙々と一人おままごとしてたりね。

 

 

そんな感じだったので、いつしか実家の中での私は「用のある時以外は空気」みたいなポジションと化してました。なんていうか、郵便ポストみたいな物で。

 

必要な時はないと困るんだけど、どうでもいい時は気にも留められない存在。自分でも自分の事をそういう人間だと思うようになったせいで、後々問題が出るんですが。

 

自分を人間扱いできない

 

自分に対して「人間」として接してくる人に違和感を持ってたんですよ、昔の私は。

 

例えば郵便ポストに向かって一生懸命話しかけている人間を見たら、「なんだこいつ」って思いませんか?そういう違和感です。

 

 

だから私も趣味とか好きな物とか、実務に必要な情報以外のことを聞いてくる人に対して「なぜそんなどうでもいい事を知りたがるのだろう」と不思議でしょうがなかった。

 

私はただ与えられた役割をこなすためだけの人間なのに、ってね。

 

自分に厳しく、他人にも厳しい

 

20代の頃祖母と二人暮らしをしていた時期があったんですが、祖母が退職して自宅で過ごすようになっても必要な事以外あまり話しかけたりはしませんでした。

 

構われない人生を送ってきたせいで、他者に構うという発想もなかったんですよ。もうね、ばーちゃんあっという間に認知症進んでった。

 

衣食住はサポートしないと死んじゃうだろうから面倒みてたんですけど、コミュニケーションによる精神的サポートというのがほぼほぼ無かったわけです。

 

祖母の事が嫌いだったわけではなく、むしろ尊敬していました。だからこそ、尊敬する祖母が「まさか人に迷惑をかけるような事をするわけがない」と思ってたというね。

 

 

当時の私には、人の心がなかった。「人に迷惑かけてはいけない」と思ってたので悩みも他人に相談したりせず、全部自分で抱え込んで生きてました。

 

当然メンタル病み放題。自覚はなかったけど、やっぱどっか壊れてたんだろうな。

 

迷惑かけずに生きれる人間なんていない

 

祖母が転んで怪我をして病院受診した時に、状態を見たお医者さんがケースワーカーさんを紹介してくれました。多分このままじゃダメだって思ったんだろうね。

 

ケースワーカーさんが動いてくれて、グループホームに入所が決定。それで結果的に私も祖母も救われました。もう感謝してもしきれません。

 

そうした一連の出来事によって、ようやく私は相談の重要性を理解したのでした。人に頼ったほうがよい結果を出せる事もあるのだと。甘える事は罪ではないのだと。

 

 

ちなみに他の家族は何してたんだって話ですが、祖父と母は当時すでに故人。母子家庭なので父はなく、かつて同居してた叔母は重度精神病で入院中。

 

跡継ぎだからって散々甘やかされた兄は、家を出て独身生活謳歌してました。彼は常にお世話される側だったので、人の世話をするという発想がありません。

 

なので誰にも頼れない人間の私が、何もかも全部やらなきゃいけない状況だったのですよ。専門家の介入がなかったら確実に詰んでたな。

 

結局人間である以上、人に迷惑をかけないように生きるなんて不可能なんですよ。不可能なことをやろうとしてたから、壊れた人間になっちゃった。そう思います。

 

終わりに

 

なんだかクソ重たい昔話を語ってしまいましたが、今はまっとうな家族に恵まれて幸せいっぱいだからこそ語れる話でもありますね。

 

まあこんな極端な考え方のヤツもいたという事です。私はたまたま人と運に恵まれたので軌道修正できたけど、ずっとそのままっていう人もいるのだろうな。

 

人間年を取ってくるとなかなか考え方を変えられなくなってきますが、よりベストな選択をするために古い思想を捨てるのが必要な時もあります。

 

脳みその柔軟性にも気を付けて、日々生きていきたいですね。

 

以上、うるちでした!