うるちです!
夫はサブスク課金で頻繁に音楽を聞く人ですが、ここ最近私はめっきり音楽を聞かなくなりました。子どもの頃から芸能系はあまり興味なかったしなあ。
ゴリゴリにメンタル病んでた若いころは、よく「耳から流し込む薬だ!」って言って心が癒されるような音楽ひたすら聞きまくったりしてたんですけどねえ。
今は結婚もして子どもも生まれてそれなりに落ち着いたから、傷んだ心を自己修復するために音楽を聞く必要がなくなったのかもしれません。
ただ、そんな私でも記憶に紐づいている思い出の音楽というのはあります。今回はそうした思い出がセットになっている音楽について、珍しく語ってみようかと。
入院中によく聞いてた曲
小学校高学年の頃、一時期入院していた事があります。手術を必要とするケガのためだったんですが、やむを得ないこととはいえ寂しかったなあ。
それまで家族と離れて暮らすなんてことなかったですし、回りは知らない大人だらけ。しかも病院の消灯時間は早いので、なかなか寝付けないことも多かったです。
そんな時は、よくこっそりラジオを聞いていました。イヤホンつけて、音漏れしすぎないようボリュームに気を使いながらですけど。
流行りの音楽をランキング形式で紹介する番組は、いろいろな曲が聞けて好きでした。もう忘れてしまった曲から今も覚えている曲まで、たくさん聞いたなあ。
LINDBERGの「BELIEVE IN LOVE」は、とても印象に残っています。明るく力強い歌声で語られるメッセージ。明けない夜はないのだと、励まされましたね。
デビューしたての槇原敬之が「どんなときも」歌ってたり、福山雅治もまだまだこの頃は駆け出しでした。布袋寅泰もソロで歌ってたな。
この辺りのアーティストは、それぞれ独特の個性があって強く記憶に残りました。退屈で寂しい入院生活のお供として、音楽の存在は大きかったですね。
私じゃなくて母が好きだった曲
私が好きだったわけではないんですが、母親の思い出と共に記憶に残っている曲もあります。うちの母とも音楽の趣味は全然違うなあ。そういえば。
母が若いころは、グループサウンズと呼ばれる音楽が流行していました。沢田研二大好きで、ジュリージュリーうるさかったなあ。
小学生の頃、学芸会で全然知らないグループサウンズの曲を演奏させられた事があったんですが、観覧に来た親世代の皆さんには大ウケ。先生狙ってやったんだろうな。
母は堀内孝雄の曲も好きでよく聞いていました。ふーんと思いつつ見ていたら、ある時「これは本人の歌声じゃない、別人が替え玉で歌ってる!」とか言い出しまして。
そんな事あるんかい、と思いましたが「絶対違う!」といって譲らないんですよ。好きで聞きこんでるからこそ違いがわかるんだとか何とか。
実際本当に替え玉が歌ってたのかどうかは、今でも私にはよくわかりません。謎だ。
母は私が19の時に肺がんで亡くなっているんですが、晩年の彼女が好んで聞いていたのは今井美樹の「PRIDE」でした。
当時はうわ~全然趣味合わね~とか思って横目で見てたんですけど、没後母のことを思い出す時には、この曲のことも一緒に思い出すようになりました。
母と過ごした時間の思い出に、この曲が紐づけられているような感じですね。
ちなみに、夫も今井美樹の曲はわりと好きなようです。私とよりも母とのほうが、音楽の趣味が近いのかもしれません。もしかしたら。
メンタル病んでた時に聞いてた曲
20代前半の頃は、今思い返せば割とメタメタにメンタルやられてました。親と早々に死に別れて、これから先どうやって生きていこうみたいな不安もあったのかも。
この頃はまっていたのが、俗に言うヒーリングミュージックですね。日々壊れてボロ雑巾みたいになってく精神をどうにか繕わなくちゃと、音楽に薬効を求めてました。
たまたまツタヤでオススメされていた、ヒーリングミュージックを買って縋るように聞いてみたら、意外と新鮮で良かったためその後も聞くようになったんですよ。
最初に買ったのがDeep Forestの「Comparsa」というアルバムでした。広い世界にはこんな音楽の形もあるのか!と驚かされましたね。
J-POPの世界くらいしか知らなかった当時の私には、新しい扉が開かれたような強烈なインパクトがあったのを覚えています。
その後はエニグマ、アディエマス、エンヤとかとりあえず聞いてみたなあ。エニグマはそんな合わなかったけど、エンヤはすごく気に入りました。
エンヤの曲なら「Caribbean Blue」が一番好きですね。当時どんだけリピートしたかわからんわ、ホントに。「Wild Child」とかもわりとよく聞きました。
邦楽なら鬼束ちひろの「月光」ですね。これもうそのまんまメンタル病んでる人の曲じゃないですか。だからこそ共感できたし刺さったというかね。
陰気といえば陰気なんですけど、こういう成分が救いになる事もあるんですよ。当時はネクラな人間なんてもう完全にウェーイな人々からの見下し対象でしたけど。
みんながみんな、ノリノリでオレンジレンジとか聞いてられるわけじゃないんですよ。そういうの合わないタイプの人間も、「月光」は救い上げてくれたんですよ。
まあ別に暗い曲ばかり聞いてたわけでもなく、ダンスマニアだのスーパーユーロビートだのも普通に聞いてたんですけど。
心が痛い時に沁み込むのは、やっぱり静かで落ち着いた曲でしょう。トウガラシ塗ってもしょうがないから軟膏擦りこんでおこうみたいな、そんな感じです。
終わりに
音楽なんてそんな興味ないし書くことあるかな?とか思って書き始めたはずなのに、気が付けば結構いろいろ書けたね。面白いね。
相変わらずサブスク使ってまで曲聞くつもりはないんですが。たまに昔聞いてた曲とか引っ張り出してきて聞いてみるのもいいかもしれないですね。
以上、うるちでした!