こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第75回NHK杯、豊島将之九段対折田翔吾五段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2025/8/10 第75回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第1局
▲先手 折田翔吾五段 35歳 竜王戦4組 順位戦C級2組
△後手 豊島将之九段 35歳 竜王戦2組(1組以上:10期) 順位戦A級(A級以上:8期)
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲5八玉△9四歩▲9六歩△8六歩(12手目・下図)
▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲3六歩△1四歩▲4六歩△3四歩▲4七銀△6二玉▲4八金△3三角▲7六歩△4四歩▲3七桂△4二銀▲6六角(29手目・下図)
△7四飛▲7七金△4三銀▲5六歩△5四銀▲7五角(35手目・下図)
△4五歩▲同桂△同銀▲同歩△6五桂▲6八銀△7七桂成▲同桂△7八金(44手目・下図)
▲5五桂△1五角▲1六歩△7五飛▲1五歩△7六飛▲2九飛△7七金▲6五角(53手目・下図)
△4六歩▲同銀△5四桂▲7六角△4六桂▲4七玉△7六金▲4六玉△1三角(62手目・下図)
▲2四歩△同角▲同飛△同歩▲4一飛(67手目・下図)
△4四歩▲2一飛成△4五歩▲5七玉△3一飛(72手目・下図)
▲同竜△同金▲4三角△5四銀▲6一角成(77手目・下図)
△同銀▲8二飛△7二角▲8三金△5五銀▲同歩△4六角(84手目・下図)
▲5八玉△5六桂▲5七銀打△4八桂成(88手目・下図)
▲同銀△6八角成▲同玉△7八飛(下図投了図)まで92手で後手豊島将之九段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
▲先手 折田翔吾五段
△後手 豊島将之九段(勝ち)
序盤の戦形は、相掛かりでした。
43手目、先手▲7七同桂(下図)の場面
次に、44手目、後手は△7八金(下図)と打ち込みます。
先手の駒の効きの無い所に、取ったばかりの金を打ち込む手は、さすが豊島将之九段らしい手だったと思います。
終盤、79手目、先手▲8二飛(下図)の場面
先手が飛車を打ち込んで、王手をかけます。
次に、80手目、後手△7二角(下図)と間駒をします。
この場面、素人あたろうには分かりませんが、先手にチャンスがあったと思います。上図より、△7一銀と打ち込んだ場合に、後手玉の詰みがあったかどうかは、私には分かりませんが・・・
上図より、81手目、先手▲8三金(下図)と打ちます。
上図より、△5五銀▲同歩△4六角(84手目・下図)と進みます。
先手は5五の桂馬を取られてしまったのは、痛い所でした。後手の豊島将之九段は△4六角と打った時点で、詰みまで読んでいたのではと思われます。
上図より、▲5八玉△5六桂▲5七銀打△4八桂成(88手目・下図)と進みます。
上図より、▲4八同銀△6八角成▲同玉△7八飛(92手目・下図投了図)と進みます。
後手の飛車打ちを見て、先手の折田翔吾五段の投了となりました。
上図(投了図)は、先手玉が上に逃げても、下に逃げても、金打ちの一手詰めです。後手飛車を玉が取っても、後手の持ち駒の、銀、金と打てば、先手玉の詰みです。
一局を通して、先手の折田翔吾五段にチャンスがあったかもしれませんが、後手の豊島将之九段の終盤の読みの正確さは、さすがだと思いました。
あたろうでした。