こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、三浦弘行九段対野月浩貴八段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/4/23 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第4局
▲先手 野月浩貴(のづき ひろたか)八段 49才 竜王戦3組 順位戦C級1組
△後手 三浦弘行(みうら ひろゆき)九段 49才 竜王戦3組(1組:13期) 順位戦B級1組(A級:19期)
解説は行方尚史九段です。本対局の見どころは、先手番を野月八段が引き当てたので、得意の相掛かりからの、銀がどんどん出て行って、攻めがかっていくというのが昔からの野月スタイルで、それに対して、三浦九段がどの様に迎え撃つかですね。三浦九段のかいな力がはっきりされる展開になるか、野月八段がアグレッシブな攻めを貫き通せるか、というところが見どころだと思いますとのことです。
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△6二銀▲2四歩(下図)
△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△3四歩▲2七銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲3六銀△4一玉▲7六歩△5一金▲5八金△5四歩▲6六歩△3三角▲6八銀△2二銀▲6七銀△4二角▲6九玉△7四歩▲4五銀(下図)
△7五歩▲同歩△5五歩▲6五歩△3三桂▲3六銀(下図)
△7五角▲5五角△7三桂▲7六銀△5三角▲6六角△5四飛▲6七金左△8八歩(下図)
▲7七桂△8九歩成▲6四歩△同飛▲7五銀△6六飛(下図)
▲同銀△7六歩▲同金△9四角(下図)
▲7四歩△7六角▲7三歩成△6七金(下図)
▲6二と△同角▲6八歩△6六金▲7四桂(下図)
△9五角▲7一飛△6一銀▲5九玉△5六歩▲4八玉△3一玉▲5六歩△7七角成(下図)
▲5九金△5八歩▲6九金△7九と▲6二銀(下図)
△6九と▲3八玉△5九歩成▲2七玉△4九角成▲1八玉△6二銀(下図)
▲同桂成△3九銀▲3八銀△2八銀成▲同玉△3八馬▲同玉△2六桂▲2七玉△3八銀▲1六玉△1四飛(下図投了図)まで102手で後手三浦九段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤、戦形は相掛かりになりました。
手は進み、先手▲4五銀(下図)と、先手が五段目まで銀を進めた場面
上図より、△7五歩▲同歩△5五歩▲6五歩△3三桂▲3六銀(下図)
上図、先手の銀は3六の位置に戻されました。以後、この銀は先手投了まで動くことはありませんでした。
手は進み、後手△8八歩(下図)の場面
上図より、▲7七桂△8九歩成(下図)
上図、先手は7七に桂を動かし、後手はと金を作ります。この7七の桂頭が、先手の弱点になります。
上図より、▲6四歩△同飛▲7五銀△6六飛(下図)
上図、後手は飛車を突っ込んで角を取ります。
上図より、▲6六同銀△7六歩(下図)
上図、後手は先手の桂の頭に歩を打ちます。
上図より、▲7六同金△9四角(下図)
上図、先手の浮いた金に、後手は角を当てます。後手は△8八歩の場面辺りから、後手△9四角を狙っていたのかなと思いました。
以後、先手、後手の攻め合いが続きましたが、AIの形勢判断は後手有利を示し、後手が攻め勝ちました。
先手も事前の作戦通りに序盤を進める事が出来ましたが、後手の三浦九段の中盤の差し回しは素晴らしかったと思います。
次回放送される対局
2023/4/30 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第5局
船江恒平(ふなえ こうへい)六段 36才 竜王戦4組 順位戦C級1組
里見香奈(さとみ かな)女流五冠(白玲・清麗・女流王座・女流王位・倉敷藤花) 31才
の対局です。
あたろうでした!!