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藤井聡太竜王対佐々木勇気八段(将棋第72回NHK杯決勝2023年3月19日)

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こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯もいよいよ決勝です。藤井聡太竜王対佐々木勇気八段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/3/19 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝

▲先手 佐々木勇気(ささき ゆうき)八段 28才 竜王戦2組(1組:2期) 順位戦B級1組

△後手 藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)

解説は木村一基九段です。本対局の見どころは、佐々木八段が先手になりましたから、得意の角換わり腰掛銀をぶつけるのかなあというふうに思います。藤井竜王は相手の得意形を堂々と受けることが多いものですから、角換わり腰掛銀を堂々と受けて立つというように思います。細かいところは、佐々木八段が研究を重ねたものをぶつけるのだろうと思うんですけど、どんなものをぶつけるのかというのが楽しみですねとのことです。

どちらが勝っても初優勝です。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲9六歩△5二玉▲1六歩△1四歩▲4六歩△7四歩▲4七銀△9四歩▲7六歩△3四歩▲7七角△同角成(下図)

▲同金△7三桂▲5六銀△3三金▲6六歩△6四歩▲3六歩△6二金▲4八金△6三銀▲3七桂△8一飛▲6八玉△2二銀▲8八銀△3二金▲2九飛△3三銀▲7八金△8六歩(下図)

▲同歩△同飛▲8七銀△8一飛▲8六歩△5四歩▲7七桂△8五歩(下図)

▲同歩△同桂▲同桂△同飛▲8六歩△8一飛▲4七銀△4四銀▲5六歩△3五歩(下図)

▲4五歩△5三銀▲3五歩△5五歩▲6七金△5六歩▲5五歩△6五歩(下図)

▲同歩△9三角(下図)

▲6六桂△8五歩▲2四歩△同歩▲5六銀(下図)

△8六歩▲8二歩(下図)

△同飛▲5四歩△同銀右▲7一角(下図)

△8七歩成▲8二角成△同角▲5四桂△同銀▲5三歩(下図)

△4二玉▲2四飛△6六歩▲2一飛成△6七歩成▲同銀△3一歩(下図)

▲3四桂△5三玉▲8三飛△6三銀▲6四銀△同角▲同歩△7七と▲5九玉△6七と▲6三歩成△同金▲6五角(下図)

△7三桂▲3二竜△5八銀▲同金△同と▲同玉△5七銀▲同玉△6五桂▲4七玉△5八角(下図投了図)まで116手で後手藤井竜王の勝利

 

第72回NHK杯テレビ将棋トーナメントの優勝は藤井聡太竜王です。

 

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、戦形は相掛かり、角交換となりました。

上図より、先手は▲7七同金(下図)と馬を取ります。

上図より、△7三桂▲5六銀△3三金(下図)と後手も金を上げます。

解説の木村九段が驚いていましたが、普通、ここで金を上げる手は、形があまり良くない。趣味で指される方は、真似しない方がいいですよと言っていました。が、実力者の二人だから指せるのでしょうとのことでした。後に、後手は△3二金、先手は▲7八金と、金を引きました。

手は進み、後手△6五歩(下図)の場面

相掛かり、角交換の戦形で始まったこの対局。木村九段はどこから戦いが始まるのか、この対局は、いつ終わるんだろうかと話していましたが、後手から仕掛けていきました。

後で棋譜を見直したときに「素人あたろう」的には、先手の4八の位置にある金に、後手が狙いを定めていたのかなあと思いました。

上図より、▲6五同歩△9三角(下図)と、後手が角を打ち、金取りを仕掛けます。

上図より、▲6六桂△8五歩(下図)と、先手は桂を打たされた形になりました。

そして、後手は8筋の歩を突いて、攻めを続けます。

上図より、▲2四歩△同歩▲5六銀(下図)と進みますが、ここでAIの形勢判断が後手有利に動きます。

手は進み、終盤戦。ぎりぎりの展開の中、先手も懸命に攻めます。

先手、▲2一飛成(下図)の場面

上図より、△6七歩成▲同銀△3一歩(下図)と進みます。

後手は時間を使い考え、△3一歩と先手の竜に合わせます。

この手に、木村九段は「ひょえ~!」と驚きます。普通なら△3一金と受けるところ、歩で受けても、自陣は詰まないと後手は判断しました。

後手の藤井竜王の読みの深さは凄いです。

手は進み、先手▲6五角(下図)の場面

先手は角を打ち、後手の△4七桂打を防ぎつつ、攻めの姿勢を見せます。

しかし、後手は△7三桂(下図)と、先手の飛車の横効きを防ぎつつ、角取りの手を打ちます。

上図より、先手は▲3二竜と打ちますが、後手は先手の玉頭に△5八銀と打ち、もう詰めますよという手を指します。

以後、後手は先手玉を詰め切りました。

 

AIの形勢判断は、▲5六銀の時から、後手有利を示していましたが、解説の木村九段は、どちらも手を間違えれば負けてもおかしくない展開でしたと振り返っていました。

「素人あたろう」が感想を述べるのは、あまりにも恐縮ですが、ハイレベルの将棋を目の当たりにし、楽しく拝見することができました。

 

初優勝された藤井聡太竜王。おめでとうございます。

 

あたろうでした!!