こんにちは！あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、山崎隆之八段対藤森哲也五段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/7/9 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第15局
▲先手 藤森哲也(ふじもり てつや)五段 36才 竜王戦5組 順位戦C級2組
△後手 山崎隆之(やまさき たかゆき)八段 42才 竜王戦1組(1組:11期) 順位戦B級1組(A級:1期)
解説は中村太地八段です。本対局の見どころは、藤森五段の積極性とですね、山崎八段の将棋というのが、どの様にマッチするのかというのが楽しみです。序盤戦術からですね、後手番の山崎八段がどの様に作戦を選択されるかが非常に注目なのと、藤森五段は勢いがある攻め将棋ですので、中盤以降、その攻め将棋がどう打てるか、終盤まで目が離せないと思いますねとのことです。
本対局の棋譜
▲７六歩△３四歩▲６六歩△６二銀▲７八銀△７四歩▲６七銀△７二飛(下図)
▲２六歩△７三銀▲２五歩△７五歩▲同歩△６四銀▲２四歩△同歩▲同飛△３二金▲２八飛△２三歩▲７八金△７五銀(下図)
▲５六歩△４一玉▲６九玉△６四歩▲４八銀△４二銀▲５七銀△３一玉▲４六銀△６五歩▲５五歩△６六歩(下図)
▲同銀△同銀▲同角△６二飛▲６七歩△６五銀▲８八角△６六歩(下図)
▲５八金△６七歩成▲同金右△６六歩▲５七金△１四歩▲２四歩△同歩▲７五銀(下図)
△４四歩▲６四歩△７四歩▲６六銀△６四飛▲６五銀△同飛▲６六金△６二飛▲６五歩△１三角(下図)
▲５六金△２五歩▲５四歩△５二金▲４四角(下図)
△３三桂▲２三歩△４五歩▲２二銀(下図)
△同金▲同歩成△同玉▲４五銀△４三金▲５三歩成(下図)
△同銀▲同角成△同金▲３四銀(下図)
△３九角▲２三金△３一玉▲３三銀成△４一玉▲１三金△２八角成▲４五桂(下図)
△４四銀▲４二銀△同飛▲同成銀△同玉▲５三桂成△同銀▲２三金△４九飛(下図)
▲５九歩△５一玉▲８二飛△５二銀▲３三金△２七馬▲７二角△４八銀▲８一飛成(下図)
△６一桂▲５八金△７二馬▲同竜(下図)
△５四角▲４三桂△同角▲４八金△同飛成▲６二角(下図投了図)まで117手で先手藤森五段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤は、後手の袖飛車という「あたろう」も初めて知った戦法でした。
全体を通して、激しい戦いの将棋でした。素人「あたろう」が注目した場面を感想とさせて頂きたいと思います。
中盤、先手▲４五銀(下図)の場面
上図より、後手は△４三金(下図)と指します。
この場面で、AIの形勢判断は先手有利に傾きます。
解説の中村八段は、△４三銀打でしょうと予想していた場面でした。
上図より、先手▲５三歩成(下図)
先手も角を切る決断の一手で、後手の１三の角が先手陣をにらんでいて、先手陣も危ない場面だったと思います。
上図より、△５三同銀▲同角成△同金▲３四銀(下図)
先手の４五の銀が３四の位置に来て、後手玉が非常に危ない状態です。
上図より、後手△３九角(下図)
後手は飛車取りを仕掛けます。
しばらく、先手の攻めが続き、先手有利に進みます。
手は進み、終盤、先手▲２三金(下図)の場面
上図より、後手△４九飛(下図)
後手は、先手玉に王手をかけます。
上図より、▲５九歩△５一玉▲８二飛△５二銀▲３三金△２七馬(下図)
後手は、馬で、先手の８一飛成を防ぎます。
上図より、先手▲７二角(下図)
先手は７二角で、馬の効きを受けるのですが、今まで先手優勢だったAIの形勢判断が、ここで揺れ動きます。
上図より、△４八銀▲８一飛成(下図)
先手は飛車を８一に成らすのですが、AIの形勢判断は、一気に後手有利に傾きます。解説の中村八段は、後手が６一に銀打でしょうと言われていましたが、
上図より、後手△６一桂(下図)
後手が桂馬で、先手の竜の横効きを止めたところで、AIの形勢判断は先手優勢になりました。
上図より、先手▲５八金(下図)
先手は、自玉の安全を確保し、先手の勝利で対局を終えました。
展開によっては、最後までどちらに勝利が転ぶか分からない、白熱した対局であり、見ている方としては、とても面白い将棋でしたが、30秒の早指し将棋の難しさを感じた対局でもありました。
次回放送される対局
2023/7/16 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第16局
佐々木大地(ささき だいち)七段 28才 竜王戦4組 順位戦C級2組
服部慎一郎(はっとり しんいちろう)六段 23才 竜王戦5組 順位戦C級1組
の対局です。
解説は伊藤匠六段です。
コラム・将棋サロン「またさかば」
※ここは「またわれ村」の酒場「またさかば」。「あたろう」や「またわれ」が、「またさかば」の一角を借りて将棋談義をする、将棋サロン「またさかば」です。
またわれ：やあっ！僕「またわれ」。股の割れた大根の妖精だよ。
あたろう：こんにちは！あたうる興業の「あたろう」です。
あたろう：7月3日に行われた「棋聖戦第3局」の結果、「藤井聡太棋聖」が勝利し「棋聖戦」を2勝1敗とし、「棋聖」のタイトル防衛に王手をかけました。
またわれ：「佐々木大地七段」も頑張ってはいるが、「藤井竜王・名人」強すぎだね！
あたろう：「棋聖戦第4局」は、7月18日に行われる予定です！
またわれ：そういや、「王位戦」が始まるんだっけか・・・
あたろう：「藤井聡太王位」対「佐々木大地七段」です！七番勝負の第1局は7月7日～8日に行われましたが、藤井王位の勝利でした！
またわれ：はっきり言って、ここんとこの将棋界の注目事項は・・・ズバリ・・・「藤井竜王・名人」が、「王座」のタイトルも取って、史上初の「八冠達成」できるかどうかだろう？
あたろう：その通り！「王座戦の挑戦者決定戦トーナメント決勝」は、「藤井聡太竜王・名人」対「豊島将之九段」に決まりました！この勝者が「永瀬拓矢王座」に「王座戦五番勝負」に挑戦する事になります。「王座のタイトル戦」は9月からです！
またわれ：まあまあ「あたろう」よ。あまり熱くならずに・・・唐突に聞くが「あたろう」は、好きな将棋のプロ棋士とかいる？
あたろう：唐突だね・・・そうだねぇ・・・中川大輔八段や、松尾歩八段かな。
またわれ：そうなんだぁ。
あたろう：中川大輔八段ってワイルドな感じの人なんだよね。山登りが趣味だそうで、なんか強そう！
またわれ：・・・・
あたろう：あとは、松尾歩八段かなぁ。なんか将棋指している時の姿がカッコイイ！髪の毛はまだ長いのかな？
またわれ：・・・・若手のプロ棋士はいないんかい。
あたろう：妻の「うるち」も、私の影響で、将棋のプロ棋士に少し詳しくなったみたい・・・これは私の想像だが、「うるち」は豊島将之九段が好きなんじゃないかなと思う。
またわれ：あぁ、「とよぴー」ね。
あたろう：💦豊島先生に失礼だぞ・・・
またわれ：他には居ませんかー？
あたろう：・・・・和田あき女流二段。
またわれ：それは「あたろう」の好みのタイプではないかい(怒)さっきから聞いていると、将棋の内容の話が全然出てこないな！
あたろう：「またわれ」はどうなんだよ(怒)
またわれ：えっ💦わしかい。・・・・日浦市郎八段。
あたろう：えっ💦日浦先生ですか。
またわれ：以前の「あたろう」が書いた記事を読んで、ちょっとファンになってしまった。
あたろう：それはどうも・・・
あたろうでした！
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