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久保利明九段対田村康介七段(将棋第73回NHK杯1回戦第6局2023年5月7日)

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こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、久保利明九段対田村康介七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/5/7 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第6局

▲先手 久保利明(くぼ としあき)九段 47才 竜王戦1組(1組:14期) 順位戦B級1組(A級:13期)

△後手 田村康介(たむら こうすけ)七段 47才 竜王戦5組 順位戦C級2組

解説は鈴木大介九段です。本対局の見どころは、久保九段の振り飛車。三間飛車、中飛車が先手番では多い気がするんですけど、それに対して、田村七段がまず居飛車でいくかどうか、相振り飛車も、三、四割あるのかなと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲1六歩△6二銀▲7八飛△8五歩▲7七角△4二玉▲6八銀△3二玉▲1五歩△5四歩▲6七銀△5二金右▲3八銀△5三銀▲4六歩△7四歩▲4八玉△5五角(下図)

▲4五歩△9四歩▲5八金左△3三桂▲3九玉△7三角▲6五歩△9五角(下図)

▲同角△同歩▲4六角△5五角▲同角△同歩▲7七角△5四銀▲7五歩△同歩▲6六角△6五銀▲5五角△6四角▲同角△同歩▲4四歩(下図)

△8六歩▲4三歩成△同金▲4四歩△4二金引▲1四歩△同歩▲7五飛△7三歩▲4六角(下図)

△2二玉▲6四角△5四銀▲7四歩△6二飛▲6五歩△6六歩▲5六銀△5五歩▲同銀△同銀▲同角△7四歩(下図)

▲8五飛△6七歩成▲同金△9四角▲8一飛成(下図)

△6七角成▲4三歩成△同金▲4一竜(下図)

△4二飛▲9一竜△4八歩▲同金△5九銀▲4九金打△4八銀不成▲同金△5六歩▲5八銀△5七歩成▲同金△同馬▲同銀△5六歩▲2五桂(下図)

△5七歩成▲3三桂成△同金▲同角△同玉▲3一竜(下図投了図)まで101手で先手久保九段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤は、先手三間飛車、後手居飛車となりました。

中盤、角交換の場面が多かったです。手は進み、先手▲5五角(下図)の場面

上図より、△6四角▲同角△同歩▲4四歩(下図)

先手は角交換し、角を手持ちにした状態で、▲4四歩と指します。解説の鈴木九段も、この手は指したい手ですねと解説していました。上図より、もし△4四同歩ならば、▲7一角と打ったり、後手玉の斜め前が空くので、将来その筋に角を打ち込む手も考えられますとのことでした。

本譜は、上図より、△8六歩▲4三歩成△同金▲4四歩△4二金引(下図)

終盤に、先手の4四の歩が効いてきます。

手は進み、▲5五同角(下図)の場面

上図より、後手は△7四歩(下図)と指します。

この時、AIの形勢判断は大きく先手有利を示しました。

以後、▲8五飛△6七歩成▲同金△9四角▲8一飛成(下図)

先手は8一に竜を作る事が出来ました。

対局後、後手の田村七段は、△7四歩では無く、△5二飛や△6七歩成などの手を指していれば、あやをつけられたかもしれないと話されていました。

手は進み、最終盤、後手も果敢に攻めますが、後手△5六歩(下図)の場面

上図より、先手は▲2五桂(下図)と打ちます。

以後、△5七歩成▲3三桂成△同金▲同角成△同玉▲3一竜(下図投了図)

先手の▲2五桂が妙手で、後手玉が受けきることが出来ませんでした。

先手の久保九段の、▲4四歩などの中盤の差し回しと、最終盤の▲2五桂は素晴らしかったと思います。

 

あたろうでした!!