こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯、藤井聡太竜王対八代弥七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/3/12 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝第2局
▲先手 藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)
△後手 八代弥(やしろ わたる)七段 28才 竜王戦1組(1組:2期) 順位戦C級2組
解説は行方尚史九段です。本対局の見どころは、先手番を藤井竜王が引き当てたということで、角換わりになるような気がするんですけれども、それに対して、八代七段がどのような対策を見せてくれるかが、最初の見どころだと思っていますとのことです。
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成(下図)
▲同銀△2二銀▲1六歩△1四歩▲3八銀△3三銀▲3六歩△6二銀▲7八金△6四歩▲6八玉△6三銀▲9六歩△9四歩▲3七桂△4二玉▲4六歩△7四歩▲4七銀△7三桂▲4八金△8一飛▲6六歩△7二金▲5六銀△6二金▲2九飛△5四銀▲7九玉△5二玉▲8八玉△4二玉▲4五桂(下図)
△4四銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△6五歩(下図)
▲同歩△7五歩▲2二歩△同金▲6四歩△8六歩▲同歩△8五歩▲6九飛(下図)
△8六歩▲8二飛△7一飛▲7五歩△3二金▲7四角(下図)
△6八歩▲同飛△5九角▲5八飛△4八角成▲同飛△8四金▲6三歩成(下図)
△同銀▲8一歩成△7二飛▲6三角成△同金▲6八飛(下図)
△6四歩▲6一銀△9二飛▲2二歩(下図)
△6五桂▲同銀△同歩▲2一歩成(下図)
△4五銀▲同歩△6六桂▲5二銀打(下図)
△7八桂成▲同玉△5二飛▲同銀成△同玉▲8二飛△6二銀▲5五桂△8七角(下図)
▲8八玉△7五金▲7九桂(下図)
△7六歩▲8六銀△同金▲6三桂成(下図)
△同玉▲6五飛△6四銀▲同飛△同玉▲6二飛成(下図投了図)まで113手で先手藤井竜王の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤、角交換になります。
「あたろう」が注目したのは、中盤53手目、先手▲2二歩(下図)です。
上図より、後手△2二同金と、歩を取るのですが、2筋の壁が後手の玉の逃げ道を塞いでしまっています。
手は進み、中盤64手目、後手△3二金(下図)と、後手は金の位置を戻します。
しかし、中終盤83手目、先手はまた、▲2二歩(下図)と打ちます。
上図より、後手はこの歩を取らずに、△6五桂と指します。以後、▲同銀△同歩▲2一歩成(下図)と進み、先手は2一の地点に、と金を作り、後手の玉の逃げ道を塞ぎます。
手は進み、終盤ですが、後手△8七角(下図)と打った場面
上図より、▲8八玉△7五金(下図)と進みます。
上図より、先手は▲6三桂成と攻めることのできる場面ですが、先手は長考します。
そして、▲7九桂(下図)と受けます。
上図より、後手は△7六歩と打ちます。先手は▲8六銀と指し、後手は△8六同金(下図)と取ります。
上図より、先手は▲8六飛と、後手の金を取ることの出来る場面ですが、先手はここで▲6三桂成(下図)と攻めます。
上図を見ると、先程まで角と金が効いていた後手の6五の歩ですが、角、金とも効いていません。上図より、△6三同玉▲6五飛(下図)となり、後手玉は、後に詰んでしまいました。
先手の藤井竜王の交流時間の使い方や、中盤の攻め、終盤の詰め方も読みが深く、素晴らしい将棋だったと思います。
次回放送される対局
2023/3/19 AM 10:30より放送 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝
藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)
佐々木勇気(ささき ゆうき)八段 28才 竜王戦2組(1組:2期) 順位戦B級1組
の対局です。
あたろうでした!!