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佐々木勇気八段対古森悠太五段(第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント3回戦第8局2024年1月28日)

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こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、佐々木勇気八段対古森悠太五段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2024/1/28 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント3回戦第8局

▲先手 古森悠太(こもり ゆうた)五段 28歳 竜王戦6組 順位戦C級1組

△後手 佐々木勇気(ささき ゆうき)八段 29歳 竜王戦2組(1組:2期) 順位戦A級(A級:1期)

解説は藤井聡太竜王・名人です。本対局の見どころは、両者共に積極的な棋風ですので、中盤以降の攻め合いに注目したいと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲7六歩△8四歩▲1六歩△1四歩▲7八飛△8五歩▲7七角△3四歩▲6六歩△6二銀▲4八玉△4二玉▲6八銀△3二玉▲3八銀(下図)

△5四歩▲5八金左△5三銀▲6七銀△3三角▲3九玉△2二玉▲7五歩△3二金▲2八玉△6四銀▲6五歩△7七角成(下図)

▲同飛△6五銀▲7八飛△4四角▲7七桂△6六銀▲同銀△同角▲6五桂△9九角成(下図)

▲7四歩△同歩▲5三桂成△4四馬▲6三成桂△6九銀(下図)

▲7四飛△5八銀不成▲同金△7三歩▲7六飛△8六歩▲同歩△6六歩▲6八歩△6二香(下図)

▲7三成桂△同桂▲同飛成△8六飛▲7九竜△8七飛成(下図)

▲8八歩△6七歩成▲同歩△8八馬▲7五竜△6七香成▲5九金△5七成香▲2六桂(下図)

△3三馬▲3九銀△5五桂▲1五歩△2四馬▲6五竜△5一金▲5四竜△4七桂不成▲6六角(下図)

△4四金▲4七銀△同成香▲4八歩△4六成香▲1四歩△5五歩▲1三銀(下図)

△同桂▲同歩成△同香▲同香成△同玉▲5一竜△同馬▲2五桂△2四玉▲4七香△1六香(下図)

▲1七歩△同香成▲同玉△1九飛▲2八玉△1八銀▲3八銀△1六歩▲4六香△1七歩成▲3九玉△2九銀成▲同銀△3七竜(下図投了図)まで112手で後手佐々木勇気八段の勝利。

 

素人あたろうの、本対局の感想

▲先手 古森悠太五段

△後手 佐々木勇気八段

序盤、先手は三間飛車で美濃囲いの陣形です。後手は居飛車で対抗形となりました。

中盤、先手▲6三成桂(下図)の場面

上図より、後手△6九銀(下図)と、割り打ちを指します。

上図より、▲7四飛△5八銀不成▲同金(下図)、先手陣を乱します。

手は進み、先手▲6八歩(下図)の場面

上図より、後手△6二香(下図)と打ちます。この香車が、終盤の後手の攻めに生きてきます。

手は進み、先手▲7九竜(下図)の場面

上図より、後手△8七飛成(下図)と、後手の飛車が成りこみます。この竜も、終盤の後手の攻めに生きてきます。

手は進み、先手▲7五竜(下図)の場面

上図より、後手△6七香成(下図)と、後手は香車を成らすことに成功します。

手は進み、終盤、後手△5五歩(下図)の場面

上図より、先手▲1三銀(下図)と、先手は勝負手に出ます。

上図より、△1三同桂▲同歩成△同香▲同香成△同玉▲5一竜△同馬▲2五桂△2四玉(下図)と進みます。この時点で、後手玉に詰みは有りません。

上図より、▲4七香△1六香(下図)と、後手の攻めのターンになり、先手の投了まで、後手が攻め切りました。

一局を通して、AIの形勢判断は、中盤より、徐々に後手優勢を示していました。

解説の藤井聡太竜王・名人は、古森五段が積極的に仕掛けて動いていったのですが、それに対する佐々木八段の対応が的確で、最後は手厚く勝ち切った一局だったと思いますと、感想を述べられていました。

素人「あたろう」的には、佐々木八段の勝負所での攻めが、素晴らしかったと思います。

 

コラム・将棋サロン「またさかば」

※ここは「またわれ村」の酒場「またさかば」。「あたろう」や「またわれ」が、「またさかば」の一角を借りて将棋談義をする、将棋サロン「またさかば」です。

またわれ:やあっ!僕「またわれ」。股の割れた大根の妖精だよ。

あたろう:こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。

 

あたろう:今回、解説されていた「藤井聡太竜王・名人」だけど、「王将戦」のタイトル戦で、3勝目をあげて、タイトル防衛に王手をかけたね。

またわれ:そうだねー!

あたろう:更に注目なのは「棋王戦」のタイトル戦が2月4日より始まるけど、挑戦者が「伊藤匠七段」なんだよね。

またわれ:わし的には、「伊藤七段」も応援したい棋士だけどね。

あたろう:春から「名人戦」のタイトル戦が始まるけど、その挑戦権を獲得する為の、A級順位戦も熱い戦いが繰り広げられています。「豊島将之九段」、「永瀬拓矢九段」、「菅井竜也八段」が、挑戦権獲得を競っています。

またわれ:なんにせよ、「藤井聡太竜王・名人」は強いし、どこまで「八冠」を維持するのか・・・これからの将棋界に注目ですな。

 

またわれ:ところで「あたろう」よ、わしは相手に「棒銀」で攻められると、必ず負けちゃうんだよね。どうしたものか良く分からんのだけど・・・

あたろう:なんか、いきなり、初歩的な話になるなぁ。じゃあ、下図を見て、次の一手を考えてみよう!

あたろう:後手は△9五銀と指しました。後手の目的は、次に△8六歩と、歩を突いて、▲8六同歩△同銀▲同銀△同飛として、銀交換を狙っている訳です。

またわれ:なるほどー

あたろう:銀交換を防ぐための、先手の次の一手は・・・

あたろう:先手は▲8八銀と、銀を引けば良いのです。

またわれ:???何で?

あたろう:上図なら、後手が△8六歩と突いても、▲8六同歩△同銀▲8七歩△9五銀(下図)となり、先手は8七に歩が打てて、後手の銀は9五に引くしか無く、銀交換は出来ません。

またわれ:なるほどー、これなら銀交換は出来ないね!

あたろう:とりあえず、棒銀の攻めを防ぐことが出来ました。

またわれ:勉強になりました。

 

あたろうでした。

 

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