うるちです！
久しぶりに新しい小説を買いました。というものですね、うちの下の娘れもんがYOASOBIのMV大好きで、かけとくと集中してじっと見ててくれるのです。
で、そのYOASOBIのMVっていうのがまたどれもクオリティ高くて親の私もついついじっくり見ちゃうんですが、気になるものが一つありました。
きっかけはYOASOBIのMV
「17（セブンティーン）」って曲のMVなんですが、不思議な世界観と印象的なアニメキャラ、限られた時間の中に詰め込まれたストーリー性の高さ。とても興味を惹かれました。
調べてみるとこのMVには原作小説があり、あの宮部みゆきさんが書いているってんだから驚きですよ。その小説のタイトルが「色違いのトランプ」。MV中にも出てきます。
最初書店に行って探してみたんですが売り場のどこにもないので、改めてスマホで情報検索してみたらどうも電子書籍のみでの発売なんだそうで。なるほど今時って感じです。
YOASOBIのMV見るような層っていったら、圧倒的に若年層ですからね。彼らに馴染みやすい媒体で配信するのもまあ戦略としては納得ですよ。
しかもどうやらこの小説、「はじめての」小説を読むきっかけになってくれたら、みたいなコンセプトで作られたものらしいです。若年層取り込まなきゃ、文芸界隈も裾野が広がらないもんね。
お値段も学生さんのお小遣いで十分買えるレベルでした。私はもう若者じゃないけど、昔から本を読むのが好きな人なので興味持ったらもうお買い上げ一択です。
読んでみた感想
ジャンルとしては若者にもとっつきやすく読みやすいライトノベルやジュブナイル的な物なんだろうな、と目星をつけてたんですがSF要素も入ってました。
長さとしては短編小説ですが、短編のほうが小説初心者でも身構えずに読み切れるボリュームだし、きちんとコンセプトに沿った配慮がされているのを感じましたね。
一流プロ作家である宮部みゆきさんが書いているだけあって、導入部分からすんなりとお話の世界に引き込まれていくし、短編ながらもしっかりきれいにまとまっていてさすがの筆力です。
オチも納得のいく終わり方だし、「色違いのトランプ」というタイトルに絡んだ伏線もちゃんと終盤で回収されていました。最初から最後まで、息切れせずに読ませるプロの技はすごいや。
久しぶりに、とても質の良い小説を読んだ満足感でいっぱいになりました。読書を通じて心の豊かさを手に入れる体験は、確かに若い人にこそぜひ味わっていただきたい。
簡単に手に入る便利な情報もいいけれど、ゆっくり落ち着いて物語の世界に浸るのもとても楽しいことなのですよ。みんなもっと本読もうぜ！
って言っても、ダメな人はとことんダメなのも知ってるけどね。上の娘いちごも、本読まないでYoutubeばっかり見てゲラゲラ笑ってる人だし。夫も文字ばっかりの本苦手だって言うし。
ただ向いてる人には深くはまれる沼になるポテンシャルもあるジャンルなので、とりあえずいけそうかダメそうか試すだけでも試してもらえればと思います。
以上、うるちでした！
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