うるちです!
ふと思いついたことなどを気軽に書けるのがブログのいい所だと思うので、今日もそんな感じで何か書いてみようかと思います。
子どもに人気のYoutuber
今年の3月、上の娘いちごの卒園式にて子どもたちに将来の夢を語ってもらう場面があったんですが、「Youtuber」と答えた子が2、3人いました。
子どもに聞いた人気職業のランキングでも、常に上位をキープしているYoutuber。
社会であくせく働く大人にしてみれば、「楽して稼げるほど世の中は甘くないぞ」みたいに苦言を呈したくなることもあるのかもしれません。
が、ちょっと待ってほしい。子供が将来なりたい職業として「Youtuber」をあげるのはなぜなのかを、考えてみたことはありますか。
夢のない社会の、最後の希望
私はね、思うんですよ。子どもがYoutuberになりたいって言うのは、要するに社会の中で大きい夢を見られる場所がYoutubeしかないからじゃないのかと。
特に何のスキルもない人間が、ゼロから成り上がって大金持ちになってやりたい事をなんでもやれるようになる職業。Youtuber以外で、思いつくものありますか?
Vtuberもまあ似たようなカテゴリーに含まれるとは思いますが。人生一発逆転できそうな場所って、もうその位しか社会の中に残ってないんですよね。よく考えると。
他の職業だと目立つ場所や輝けそうな場所って、既得権益握ってる人がしっかりポジションをキープしちゃって新規参入の余地があまりないというか。
社会階層が固定化されちゃって、成り上がりのチャンスが極端に減ってる社会情勢を反映しているのかなー、という感じがします。
子どもと働く大人の距離が遠い
こんなご時世でも、昔ながらに「警察官になりたい」とか「消防士になりたい」という子もちゃんといます。
子どもが将来なりたい職業をあげる時には、大体その職業に対する憧れあってのものだと思うんですけど、憧れるためにはまずその職業について知らなきゃならない。
よく知らない職業につきたいと言う人は、大人でもいないでしょう。Youtuberという職業はその点でも、子どもにとって身近で親しみやすいんですよね。
逆に他の職業は、子どもの生活からはちょっと遠い。サラリーマン家庭とか、親が会社でどんな事をやってるのか見えにくいですし。
限界まで酷使されて毎日疲れた顔して帰ってくる親を見て、自分も同じ仕事に就きたいと考える子どもは少ないと思いますよ。
「この仕事のここが良い!」という憧れポイントを子どもにわかりやすく示してあげられるかどうかが、キモなのかもしれません。
公務員は無難な選択肢
「公務員」と答える子どもは、現実をよくわかってます。派手さはないけど安定を手に入れたいなら、公務員を目指すのは全くもって理にかなってます。
「公務員は夢のない職業だ」とまで言い切るつもりはありませんが、現実を生きるための選択肢として選ばれることが多いのではないでしょうか。
それだけ民間企業で働くという事に、辛く苦しいイメージがついてしまってると言えるのかもしれませんね。誰だって奴隷労働はしたくないですから。
少なくとも公務員なら、激務であってもそれなりに給与や福利厚生といった見返りは期待できるでしょうし。よっぽどの事がない限り、クビになることもそうそうないし。
苦しさが伝わらない商売
職業を選ぶポイントの一つとして、「なんか楽しそう」という要素も無視できないところでしょう。どうせやるなら、楽しいほうがいいってのもわかります。
Youtuberに限らず芸能人などのエンタメ系職業全般に言えると思うんですが、辛くて苦しそうな顔を余り見せないんですよね。
娯楽産業だから、あくまで前向きに。ポジティブなメッセージを発信していくので、影の努力や苦労の部分にはあんまり日が当たらないです。
まあ人を楽しませるのが商売なのに、しょんぼり落ち込んだ顔でパフォーマンスされても見る方だって困惑しますよね。あえてそういう芸風の人もいますけど。
会社勤めってのは昔は気楽な稼業だったみたいですが、今はもうガチで過酷な商売になってますからね。敬遠されるのも仕方ないのかもしれません。
現場の労働者に光あれ
子どもに多種多様な夢を見せてあげられないのは、現代社会に生きる大人が不甲斐ないからですよね。そんな大人のひとりとして、私も子どもたちには申し訳なく思います。
もっと現場で一生懸命頑張っている人が報われるような社会になれば、子どもたちも身近な大人の働く背中に憧れるようになるでしょう。
お金持ってるだけの詐欺師みたいな人が、成功者としてチヤホヤされる社会はやっぱり変だよ。彼ら「まだそんな泥臭い仕事してんの?」みたいに煽ってくるし。
古臭いとか頭固いとか言われても、なんかその辺はゆずれないわ。人として。
以上、うるちでした。