こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、横山泰明七段対古森悠太五段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/4/9 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第2局
▲先手 古森悠太(こもり ゆうた)五段 27才 竜王戦6組 順位戦C級1組
△後手 横山泰明(よこやま ひろあき)七段 42才 竜王戦4組 順位戦B級1組
解説は冨田誠也四段です。本対局の見どころは、古森五段の振り飛車、横山七段の居飛車という対抗形になると思うんですけど、序盤から本当に目が離せない戦いになって、両者とも終盤がすごい強いので、終盤の切れ味の、最後まで目が離せない大熱戦が期待できるかなと思いますとのことです。
本対局の棋譜
▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀▲1六歩△1四歩▲7八飛△4二玉▲4八玉△5二金右▲6八銀△3二銀▲5八金左△3一玉(下図)
▲3八玉△8四歩▲5六歩△3三角▲5七銀△2二玉▲2八玉△8五歩▲7七角△2四歩▲1八香△2三銀▲1九玉△3二金▲2八銀△1二香▲3九金△1一玉(下図)
▲4八金寄△4二金右▲4六銀△2二金▲5五歩△6四歩▲6八飛△6三銀▲6五歩(下図)
△同歩▲同飛△6四歩▲6九飛△2五歩▲3六歩△4四歩▲3五歩△4三金▲3四歩△同銀▲3五歩△2三銀▲3七銀引△3四歩(下図)
▲同歩△同銀▲7五歩△3五歩▲4六歩△9四歩▲9六歩△2四角▲3八金寄△3二飛▲4九飛△8二飛▲6八角△3三金寄▲7九飛△5二飛▲9七桂(下図)
△5四歩▲8五桂△5五歩▲7四歩△同歩▲6五歩△5四飛▲8六角(下図)
△5六歩▲6四歩△7二銀▲7三歩△3六歩▲同銀△3五歩▲7二歩成△3六歩▲6三歩成△7五銀(下図)
▲同角△同歩▲3五歩△2三銀▲7五飛△5七歩成▲5五歩△8四角▲5四歩△7五角▲7六歩△6六角▲6二飛(下図)
△3七歩成▲同銀△3二金引▲5三と△6八飛▲4三と△同金▲3一銀(下図)
△3二歩▲5三歩成△同金▲3四銀(下図)
△同銀▲同歩△5二歩▲3三歩成(下図)
△同歩▲5四歩△4七と▲2二銀成(下図)
△同玉▲5三歩成△4一銀▲3一銀△1三玉▲6六飛成(下図)
△同飛成▲2二角△2三玉▲1一角成(下図投了図)まで135手で先手古森五段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤、先手は三間飛車、後手は居飛車になりました。
長い序盤戦、相穴熊の戦形になりました。
手は進み、解説の冨田四段は、後手の自陣を、立体的な穴熊と言っていました。
「素人あたろう」的には、どちらが相手の穴熊を攻略できるか、気になりました。
手は進み、先手▲6三歩成(下図)の場面
先手、8六の位置にある角の角筋が、後手陣に通ります。上図より、後手△7五銀(下図)の場面
後手の横山七段は、この銀を打った時に、天を仰ぐ様子が見られました。
上図より、▲7五同角△同歩▲3五歩△2三銀▲7五飛△5七歩成▲5五歩(下図)まで進みます。
上図より、△8四角▲5四歩△7五角(下図)と、両者、相手の飛車を取ります。
上図より、先手▲7六歩(下図)と、先手は後手の角頭に歩を打ちます。
上図より、△6六角▲6二飛(下図)と、後手が6六に角を移動するや、先手は6二に飛を打ちます。
最終盤に影響を及ぼす、後手の角と、先手の飛の位置でした。
上図より、△3七歩成▲同銀(下図)の場面
上図、後手番ですが、AIの予想手には、△4七と、と後手が攻める手や、△3一歩と、後手陣を守る手が候補手として挙がっていましたが、後手は△3二金引と指します。
手は進み最終盤、後手△1三玉(下図)の場面
上図より、先手は▲6六飛成(下図)と、後手の角を取ります。
上図より、△6六同飛成▲2二角△2三玉▲1一角成(下図投了図)で、後手は投了しました。
相穴熊の戦形で135手の対局となり、長い序盤、中盤となりましたが、先手の攻めが、要所要所で効いていた対局だったと思います。
次回放送される対局
2023/4/16 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第3局
千田翔太(ちだ しょうた)七段 29才 竜王戦3組 順位戦B級1組
出口若武(でぐち わかむ)六段 27才 竜王戦6組 順位戦C級1組
の対局です。
あたろうでした!!