こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、羽生善治九段対渡辺和史六段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/6/18 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第12局
▲先手 羽生善治(はぶ よしはる)九段 52才 竜王戦1組(1組以上:34期) 順位戦B級1組(A級以上:29期)
△後手 渡辺和史(わたなべ かずし)六段 28才 竜王戦6組 順位戦B級2組
解説は先崎学九段です。本対局の見どころは、棋風が結構対照的なところもございまして、渡辺六段はバランスがとれて、羽生九段は、それに対して、やはり筋がいい鋭角的な手が好きですね。その辺が見どころだと思いますとのことです。
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△1四歩▲7八金△6二銀▲6八銀△6四歩▲6六歩△6三銀▲6七銀△4二銀▲4八銀△4四歩▲5六歩△3四歩▲2四歩(下図)
△同歩▲同飛△4三銀▲3六歩△2三歩▲2八飛△5二金▲1六歩△9四歩▲9六歩△7四歩▲3七桂△7三桂▲5八金△5四歩▲6九玉△8一飛▲2九飛△3一角▲6八角△6二玉(下図)
▲7九玉△3三桂▲7七桂△5三角▲8八玉△4五歩(下図)
▲4六歩△同歩▲同角△3五歩▲4七銀△3四銀▲3五歩(下図)
△同銀▲3四歩△4六銀▲同銀(下図)
△8六歩▲同歩△6五歩(下図)
▲3三歩成△8七歩▲同金△8五歩▲同桂△同桂▲同歩△3三金▲4五桂(下図)
△6四角▲6五歩△4六角▲3三桂成(下図)
△7三桂▲7七桂△6八銀▲同金△同角成▲7八金△3五角▲6四桂(下図)
△6六歩▲5二桂成△同銀▲6八金△同角成▲6四銀(下図)
△5三金▲7三銀不成△同玉▲8四銀(下図)
△7二玉▲6四桂△同金▲7三金△6一玉▲6四歩(下図投了図)まで99手で先手羽生九段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
本対局は中盤が見どころだったと思います。
後手△3五同銀(下図)の場面
上図より、先手▲3四歩(下図)
先手は角を引かずに、歩を打って桂取りとします。先手は角を捨てて、銀と桂を取ることを選択しました。素人「あたろう」的には、やっぱり、角を捨てるのは惜しいところですが、後手の2筋、3筋の駒数を考えれば、なるほどと思います。
上図より、△4六銀▲同銀△8六歩▲同歩△6五歩(下図)
後手は、角筋を開けて、飛角桂で攻めの姿勢を見せます。
手は進み、後手△6四角(下図)の場面
上図より、先手▲6五歩(下図)
先手は、4六の銀をどうぞ取って下さいと、歩を突きます。先手としては、後手に8六歩と打たれるのを嫌った意図があります。
上図より、△4六角▲3三桂成(下図)の場面
本譜では、上図より、△7三桂▲7七桂と進むのですが、対局後、後手の渡辺六段が、この場面で、他に良い手が無かったか、見えなかったと話されていました。
以後、後手も果敢に攻めますが、先手玉に詰みは無く、先手の羽生九段が勝利しました。
素人「あたろう」が言うのもおこがましいのですが、作戦を練って来た渡辺六段に対して、自玉の安全と、確実な攻めを見せた、羽生九段の強さを感じた対局でした。
次回放送される対局
2023/6/25 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第13局
斎藤明日斗(さいとう あすと)五段 24才 竜王戦5組 順位戦C級1組
池永天志(いけなが たかし)五段 30才 竜王戦4組 順位戦C級2組
の対局です。
コラム・将棋サロン「またさかば」
※ここは「またわれ村」の酒場「またさかば」。「あたろう」や「またわれ」が、日曜日の昼間に「またさかば」の一角を借りて将棋談義をする、将棋サロン「またさかば」です。
またわれ:やあっ!僕「またわれ」。股の割れた大根の妖精だよ。
あたろう:こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。
またわれ:ところで「あたろう」よ。今回、NHK杯に出た「羽生善治九段」って知ってるかい?わしは良く知らんが・・・
あたろう:???「またわれ」は「羽生先生」を知らんのかいな(唖然)噓でしょ?
またわれ:「はぶさん」という名前くらいは知っているが、どんなプロ棋士なのか分からないから、「あたろう」よ、教えてよ。
あたろう:「羽生善治九段」は、先日、日本将棋連盟の会長に就任された先生です。平成の天才棋士です。どれくらい凄いかと言うと・・・「タイトル七冠保持者」の経歴があり、また、「永世七冠」の「永世称号有資格者」でもあります。とにかく、将棋を指す人のみならず有名で、将棋を指す人なら誰もが憧れる、素晴らしい先生ですね!「またわれ」よ、分ったかい?
またわれ:ピンとこないが、とにかく凄いプロ棋士なのね。
あたろう:このNHK杯でも、11回の優勝経験があり、「名誉NHK杯選手権者」の称号を有する、唯一の先生です。
またわれ:11回も優勝したことがあるのかい(驚き)
あたろう:私「あたろう」も、将棋を指すことの出来る者として(私はとても弱いが)、憧れの先生ですね。50才を過ぎた現在も、第一線で活躍されていて、前回の「王将戦」では、藤井聡太竜王と対戦されて、2勝4敗で敗れたものの、白熱した対局を指されたのは、記憶に新しいところです。
またわれ:いわゆる将棋界のレジェンドと言った感じかな・・・
あたろう:その通り!しかし、これからも現役プロ棋士として注目すべき先生です。それと通算99回のタイトル獲得・保持の記録を持っていて、将棋界で唯一、国民栄誉賞を授与されていて、現在通算7割近くの勝率で、云々かんぬん・・・
※「羽生善治九段」のことを語り出したら止まらない「あたろう」は、延々と「またわれ」に語るのでした。
あたろうでした!!