こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯、郷田真隆九段対服部慎一郎四段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2022/9/4 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第5局
▲先手 服部慎一郎(はっとり しんいちろう)四段 23才 竜王戦6組 順位戦C級2組
△後手 郷田真隆(ごうだ まさたか)九段 51才 竜王戦2組(1組:18期) 順位戦B級1組(A級:13期)
解説は池永天志五段です。郷田九段と服部四段は初対局です。本対局の見どころは、二人とも居飛車党ですので、相居飛車の最新形になるのではないかなと思います。郷田九段が相手の得意戦法を受けて立つ先生ですので、それに対して、服部四段が何をぶつけていくかというところなんですけれども、今回は角換わりになるのではないかと予想してみますとのことです。
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲9六歩△4二玉▲3六歩△3四歩▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△3六飛(下図)
▲2八飛△2三歩▲3七銀△3五飛▲8六歩△7五飛▲8七金△7四飛▲7六歩△8四飛▲6八玉△8八角成(下図)
▲同銀△2二銀▲4六銀△7四歩▲4八金△6四歩▲3七桂△6三銀▲2九飛(下図)
△5四銀▲7八玉△5二金▲7七銀△4四歩▲5六歩△9四歩▲1六歩△8二飛(下図)
▲1五歩△4三銀▲6六銀△6三金▲7七桂△3三桂▲2五桂△同桂▲同飛(下図)
△5四歩▲5五歩△4五歩▲5七銀右△3三銀▲5四歩△同銀▲5五歩△4三銀▲2九飛(下図)
△7三桂▲5六銀△5三歩▲4五銀△6五歩▲同桂△同桂▲2五桂(下図)
△8五歩▲3三桂成△同金▲8五歩△8六歩▲同金△7三桂(下図)
▲5六銀△7五歩▲同歩△6四金▲7六銀△6二飛(下図)
▲6五銀右△同金▲4五桂△6六金▲3三桂成△同玉▲6六歩△4五角▲6七角(下図)
△5六銀▲同角△同角▲6七銀打つ△6六飛▲7七金(下図)
△6五桂打つ▲同銀△同桂▲6六金△7七銀▲6九玉△5七桂打つ(下図)
▲5八玉△4六桂▲同歩△2九角成(下図)
▲2五桂△4二玉▲8二飛△5二銀打つ▲6五金△6九角(下図投了図)まで122手で後手郷田九段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤の戦形は相掛かりになりました。
本対局のポイントとなったと思われる中終盤を「あたろう」なりに紹介します。
下図の後手、8二の位置にある飛が、6二飛に指した局面。
上図の6五の位置に利いている駒が、先手の方が1枚足りないが、先手は6五銀右と後手の桂を取ります。そして後手は6五同金(下図)と、銀を取ります。
上図より、先手はすかさず4五桂と打ちます。しかし、後手は6六金(下図)と金を突き進めます。
上図より、▲3三桂成△同玉▲6六歩△4五角(下図)と、後手は角で王手をかけます。
上図より、先手は6七角と合駒を打ちますが、この辺りからAIの形勢判断が後手有利になります。
以後、後手の攻めは止まらず、先手投了となります。
NHK杯は早指しの将棋ですので、相手の瞬間の隙を逃さず好機にすることが大切だと思いました。
相手の隙を突いた後手郷田九段の素晴らしい将棋だったと思います。
次回放送される対局
2022/9/11 AM 10:30より放送 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第6局
藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第34期竜王(1組以上:1期) 順位戦A級(A級:1期)
伊藤匠(いとう たくみ)五段 19才 竜王戦6組 順位戦C級1組
の対局です。
あたろうでした!!