こんにちは！あたうる興業の「あたろう」です。将棋NHK杯、森下卓九段対近藤誠也七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2021/7/18 NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第16局
▲先手 近藤誠也(こんどう せいや)七段 24才 竜王戦3組 順位戦B級1組
△後手 森下卓(もりした たく)九段 55才 竜王戦4組(1組:17期) 順位戦C級1組(A級:10期)
先手近藤七段はNHK杯6回目の出場。後手の森下九段は26回目の出場とのことで、親子ほどの年齢差のある棋士の対局を拝見出来るのも、素人目には面白く、あたろう的にはどちらも応援したくなります。解説は屋敷伸之九段でした。両者とも居飛車党で、玉をしっかり固める陣形で、特に森下九段は中盤以降から徐々に押していく様な指し回しだそうです。おそらく本局も居飛車になるのではとのことでした。実際、本対局は序盤、相掛かり模様となるのですが、厳しい局面が多く、プロ棋士の深い読み合いが拝見出来る対局だったと思います。それでは本対局の棋譜に入っていきたいと思います。
▲２六歩△８四歩▲２五歩△８五歩▲７八金△３二金▲３八銀△６二銀▲６八玉△１四歩▲７六歩△５四歩▲３六歩△５三銀▲３七桂△８六歩(下図)
▲同歩△同飛▲４六歩△８二飛▲８七歩△４二銀上がる(下図)
▲４五歩△１三角▲４七銀△６四銀▲１六歩△６五銀▲１五歩△７六銀▲１四歩(下図)
△２二角▲２四歩△同歩▲同飛△２三歩▲５四飛△５三歩▲５六飛△８七銀不成▲６六角(下図)
△７八銀成▲同銀△６五金▲８三歩△同飛▲８四歩△８二飛▲１三歩成(下図)
△同桂▲１二歩△５六金▲同歩△２九飛(下図)
▲３八銀打つ△１九飛成▲１一歩成△３四歩▲８三香(下図)
△６六角▲同歩△２四角▲４六金△５二飛▲８一香成△７五香(下図)
▲８三歩成△７八香成▲同玉△８八歩▲７三と△４一玉▲６三と△５一飛(下図)
▲７三桂△５二金▲同と△同飛▲６一桂成△８九歩成▲８五角△６三歩▲同角成(下図)
△５一桂▲５二馬△同玉▲８二飛(下図投了図)まで87手で先手近藤七段の勝利
「素人あたろうの、本対局の感想」
上図の局面、先手８三のところに香を打ちたいところなので、▲１三歩成と後手の香をねらいます。以後、△同桂▲１二歩△５六金▲同歩△２九飛▲３八銀打つ△１九飛成▲１一歩成△３四歩▲８三香(下図)
先手８三香と打つことが出来ました。後手は香を取られたくないと△１三同桂と指しますが、▲１二歩と後手の香の頭に歩を打ちます。素人目には、桂でもいいかと取ってしまいそうな「あたろう」ですが、無駄な駒を取らずに、必要な駒を取れるように読むことが大切だと思いました。
先手陣ですが、先手玉が広く手薄の様に思われますが、下図のように
後手の竜と角から、３筋４筋の金銀でしっかりと壁を作って守っているので、以後、先手玉が危ない局面はありませんでした。
素人的には読むのが難しい局面も、早指し将棋でも読み切るプロ棋士同士の対局の面白さを、あらためて感じさせていただくことが出来ました。
次回NHK、Eテレで放送される対局は・・・2021/7/26(月) AM 0:45より放送 NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第17局
行方尚史(なめかた ひさし)九段 47才 竜王戦3組(1組:7期) 順位戦B級2組(A級:6期)
西川和宏(にしかわ かずひろ)六段 35才 竜王戦3組 順位戦C級2組
の対局です。
あたろうでした！！
