こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯、菅井竜也八段対佐々木大地七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/1/8 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント3回戦第5局
▲先手 佐々木大地(ささき だいち)七段 27才 竜王戦4組 順位戦C級2組
△後手 菅井竜也(すがい たつや)八段 30才 竜王戦2組 順位戦A級(A級:3期)
解説は青嶋未来六段です。本対局の見どころは、菅井八段は振り飛車党で、佐々木七段は居飛車党ですので、対抗形の将棋になると思うのですけれども、結構じっくりした将棋になるのではないかなと思いまして、菅井八段のさばきに対して、佐々木七段が受けとめきることができるか、という将棋になりそうですとのことです。
本対局の棋譜
▲7六歩△5四歩▲4八銀△5二飛▲6八玉△3四歩▲9六歩△9四歩▲5六歩△6二玉▲2六歩△4四歩▲7八玉△7二玉▲5八金右△4二銀▲5七銀△8二玉▲2五歩△3三角▲7七角△5三銀▲6六歩△9二香▲6七金△9一玉▲8八玉△8二銀▲7八銀△7一金
▲3六歩△3二飛▲4六銀△5二金▲6八角△4三金▲3七銀△5一角▲2四歩
△同歩▲同角△3三桂▲4六角△2五歩▲4八銀△2二飛▲3七桂△4五歩▲6八角△4四金▲2五桂
△同桂▲2三歩△同飛▲2四歩△4三飛▲2五飛△2二歩▲8六桂
△7四歩▲9四桂△9三銀▲9五歩△5五歩▲5七銀△8四銀▲5五歩
△同金▲5九角△9三歩▲3七角△7三角▲5六歩△5四金▲7三角成
△同銀▲2三歩成△同歩▲3二角△4二飛▲2三角成
△9四歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂
▲9六香△7五歩▲8六歩△8四桂▲8五歩△9六桂▲7九玉△7六歩▲3三馬
△7二飛▲9三歩成△同香▲9四歩△同香▲9三歩△8二銀
▲7三歩△同飛▲8六桂△7五飛▲2二飛成△9三銀▲8四歩△同歩▲4三馬△7二香
▲7四歩△4九角▲6八金上がる△8五飛▲8七銀△9五飛▲7三歩成△8八桂成
▲同玉△9九飛成▲7八玉△9八香成
▲6九玉△8九竜▲7九桂△8八成香▲5九玉△7九竜
▲4八玉△7三桂▲1一竜△6二銀▲5四馬△2六桂
▲3九香△6七角成▲6九金打つ△2五桂(下図投了図)まで140手で後手菅井八段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤、先手は居飛車。後手は振り飛車穴熊の戦形になりました。
中盤は長い戦いになりました。
下図は△4四金の場面
ここで先手は▲2五桂(下図)と攻めます。
中盤は先手が勢いよく攻めた印象でした。
手は進み、中終盤、▲9三歩(下図)の場面
ここで後手は驚く手を指します。△8二銀(下図)と銀を引きます。
先手が香車でも持っていれば、即詰みですが、後手は7筋の飛車の道を開けます。
手は進み、終盤、▲8七銀(下図)の場面
ここで後手は△9五飛(下図)と指しますが、
AIの形勢判断が先手優勢に大きく示しました。
しかし、先手が▲7三歩成(下図)と指すと、
AIの形勢判断が後手優勢に大きく動きます。
▲7三歩成の時に別の手(例えば▲9六銀など)を指していれば、先手が大いに優勢になっていたかもしれません。
長い対局でしたが、後手の菅井八段の中終盤からの読みが素晴らしい対局だったと思います。
次回放送される対局
2023/1/15 AM 10:30より放送 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント3回戦第6局
藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)
佐藤天彦(さとう あまひこ)九段 34才 竜王戦1組(1組:9期) 順位戦A級(A級以上:8期)
の対局です。
あたろうでした!!