こんにちは!あたうる興業の、あたろうです。将棋第76回NHK杯、久保利明九段対戸辺誠七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2026/5/17 第76回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第7局
▲先手 久保利明九段 50歳 竜王戦2組(1組:16期) 順位戦B級2組(A級:13期)
△後手 戸辺誠七段 39歳 竜王戦4組 順位戦B級2組
本対局の棋譜

▲2六歩△3四歩▲7六歩△5四歩▲2五歩△5二飛(下図・6手目)

▲4八銀△5五歩▲6八玉△3三角▲3六歩△4二銀▲3七銀△5三銀▲4六銀△4四銀▲7八玉△6二玉▲6八銀△7二玉▲7七銀△9四歩▲9六歩△5六歩(下図・24手目)

▲同歩△同飛▲6六銀△5一飛▲5八金右△8二玉▲3七桂△7二銀▲6八金寄△6四歩▲1六歩△3二金▲1五歩△6三銀▲3五歩(下図・39手目)

△6五歩▲7七銀△3五歩▲2六飛△7二金▲4五銀(下図・45手目)

△4二角▲8六銀△6四角▲4六歩△6六歩▲5二歩△6七歩成(下図・52手目)

▲同金△5二銀▲7五銀△4二角▲2四歩△同歩▲5四銀△6一銀▲6五銀△7五角(下図・62手目)

▲同歩△5八銀▲5六歩△6七銀不成▲同玉△6四歩▲7六銀△5五歩▲同歩△同銀▲7八玉△6六金(下図・74手目)

▲7七銀△6五歩▲6七歩△7六金▲同銀△5六歩▲4七金△5七歩成▲同金△5六銀▲5八金引△5七銀不成▲5五歩△5六歩▲4七金△5八銀打(下図・90手目)

▲同金△同銀不成▲5六金△4七銀不成▲6五金△5六歩▲5四歩△5七歩成▲1一角成(下図・99手目)

△5六銀不成▲5五金△6七銀不成▲同銀△6八金▲7七玉△6七金▲7六玉△3三桂▲1二馬△2三銀▲4二銀(下図・111手目)

△5二飛▲5三歩成△4二飛▲同と△1二銀▲1一飛△8八角(下図・118手目)

▲7七香△5一歩▲同飛成△6二銀▲6一竜△7一金▲5二竜△6三銀打▲4一竜(下図・127手目)

△5四歩▲6五金△9九角成▲5二と△同銀▲同竜△8九馬▲7四歩△7二香(下図・136手目)

▲6三歩△7七金▲同玉△6三銀▲同竜△6二香▲8四銀(下図・143手目)

△6七馬▲8八玉△6三香▲8三銀成(下図・147手目)

△同玉▲8四銀△同玉▲7五角△8三玉▲8四金(下図投了図)まで153手で先手久保利明九段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想
▲先手 久保利明九段(勝ち)
△後手 戸辺誠七段
久保利明九段は、29年連続のNHK杯出場です。戸辺誠七段は5年ぶりの出場です。両者共に振り飛車党なので、本局の序盤が注目でした。
序盤、後手6手目、△5二飛の場面(下図)。

後手の戸辺誠七段は、中飛車の戦形となりました。先手の久保利明九段は、居飛車での序盤となりました。
手は進み、先手61手目、▲6五銀の場面(下図)。

後手の5一の飛車が、先手陣の5筋に効かしています。次に、後手62手目、△7五角(下図)。

後手は角を切って、銀を取ります。
次に先手▲7五同歩、後手△5八銀(下図)と進みます。

素人あたろう的には、先手玉はかなり危ないなぁといった状況です。
手は進み、先手73手目、▲7八玉の場面(下図)。

これより、戸辺攻めで有名な戸辺誠七段の攻めが続きます。しかし、久保利明九段は、受けが強い棋士であり、ここからの粘りが凄いです。
上図より、△6六金▲7七銀△6五歩▲6七歩(下図)。

両者共にペタペタと駒を貼っていきます。
上図より、△7六金▲同銀△5六歩▲4七金(下図)。

先手は、後手の△5六歩にも、▲4七金と受けに徹します。
上図より、△5七歩成▲同金△5六銀▲5八金引(下図)。

先程まで危ない様な先手玉でしたが、素人目に見て、何となく玉周りを固めて、強固にしている感じがします。
上図より、△5七銀不成▲5五歩(下図)。

先手は角筋を止めてまで、▲5五歩と飛車道を止めます。ここまでの流れは、流石、受けの名手と呼ばれる久保利明九段の差し回しです。
手は進み、後手108手目、△3三桂の場面(下図)。

先手は1一の馬を取られてはいけない場面。
上図より、▲1二馬△2三銀(下図)。

先手の馬の逃げ場がありません。
ここで先手111手目、▲4二銀(下図)。

先手は▲4二銀と打って、飛車取りと勝負に出ます。先手玉は薄そうにみえます。しかし、終盤の逆転劇は素晴らしいものがありました。
手は進み、先手135手目、▲7四歩の場面(下図)。

後手は次に、△7二香と打ちます(下図)。

ここから先手の久保利明九段の攻めが続きます。
上図より、▲6三歩△7七金▲同玉△6三銀▲同竜△6二香▲8四銀(下図)。

後手の△6二香の竜取りに対して、先手は▲8四銀と打ちます。
上図より、△6七馬▲8八玉△6三香(下図)。

後手は、先手の竜を取ってしまいます。先手はこの機を逃しません。
上図より、▲8三銀成(下図)。

この時点で、素人あたろうにも、後手玉の詰み筋が分かりました。
上図より、△8三同玉▲8四銀△同玉▲7五角△8三玉▲8四金(下図)。

ここで後手の投了となりました。
先手は持ち駒がぴったりで、後手玉を詰ましました。
投了図以下は、後手玉が8二か、9二に逃げても、▲8三銀で詰みです。
一局を通して、後手の戸辺誠七段の、中飛車での鋭い攻めは素晴らしいものがありました。同時に、受けの名手の久保利明九段の中盤の粘りは、大変見ごたえがあり、終盤の勝利につながったのは言うまでもありません。
あたろうでした。




