こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯、中川大輔八段対出口若武六段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2022/8/28 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第4局
▲先手 中川大輔(なかがわ だいすけ)八段 54才 竜王戦5組(1組:5期) 順位戦B級2組
△後手 出口若武(でぐち わかむ)六段 27才 竜王戦6組 順位戦C級1組
解説は屋敷伸之九段です。中川八段と出口六段は初手合いとのことです。本対局の見どころは、先手の中川八段は居飛車党で、後手の出口六段も居飛車党ですので、おそらく相居飛車になると思うんですよね。作戦が中川八段次第ですけど、おそらく相掛かり形の、激しい展開の将棋になるかなあという感じがしてますねとのことです。
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△3四歩▲1六歩△1四歩▲3六飛(下図)
△3三金▲7六歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲2六飛(下図)
△3二金▲4六歩△6四歩▲4七銀△6三銀▲5六銀△5四銀▲6八玉△3三角(下図)
▲9六歩△2二銀▲4八金△2四歩▲3六歩△2三銀▲3七桂△4二玉▲3三角成(下図)
△同桂▲8八銀△5二金▲7七銀△7四歩▲4五歩△3一玉▲2五歩(下図)
△同歩▲同桂△同桂▲同飛△2四歩▲2九飛△7三桂▲4六角(下図)
△6三金▲6六歩△8一飛▲3五歩△同歩▲同角△6五歩(下図)
▲1五歩△6四桂▲6七銀△8五桂▲8六銀△6六歩▲同銀△6五歩▲7七銀右△同桂成(下図)
▲同銀△3四歩▲4六角△6六歩▲同銀△4七銀▲4九金△8八歩(下図)
▲2五歩△8九歩成▲2四歩△8八と▲2三歩成(下図)
△7八と(下図)
▲同玉△4二金▲3二銀(下図投了図)まで93手で先手中川八段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤の戦形は相掛かりになりました。先手3六飛(下図)の場面。最近では珍しい飛の位置です。
上図から△3三金▲7六歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲2六飛(下図)と手が進みます。先手、飛の位置を2六に戻しました。先手の駆け引きです。後手は必ずしも悪い形では無いと、屋敷九段は解説していました。
手は進み、角交換となり、更に手は進み、先手2五歩(下図)の場面。
上図より△同歩▲同桂△同桂▲同飛△2四歩▲2九飛△7三桂▲4六角(下図)と手は進みます。後手は守りの桂、先手は攻めの桂の交換なので、考え方としては、先手が得をしている形と解説していました。そして、先手4六角打ちです。最終盤でこの角の存在が大きくなりました。
しかしながら、中終盤は、後手の攻め鋭く、最終盤には、AIの形勢判断は後手99%有利となります。
下図、最終盤、先手2三歩(下図)と、先手強気に攻めます。
ここで後手は、7八と(下図)と先手の金を取って、王手とします。
ここでまさかの、AIの形勢判断が、後手有利から、先手大いに有利と動きます。
上図より▲同玉△4二金▲3二銀(下図投了図)と、後手の投了となります。
下図の場面。後手の攻め方次第では詰んでいたはずなのです。下図より、後手7六桂の王手だったら、どうなっていたのかなぁと思います。将棋は最後まで分からないなぁと思う「あたろう」でした。
次回放送される対局
2022/9/4 AM 10:30より放送 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第5局
郷田真隆(ごうだ まさたか)九段 51才 竜王戦2組(1組:18期) 順位戦B級1組(A級:13期)
服部慎一郎(はっとり しんいちろう)四段 23才 竜王戦6組 順位戦C級2組
の対局です。
あたろうでした!!