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【オリジナル創作小説】またわれのたび その24

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【オリジナル創作小説】またわれのたび その23 - あたうる興業【ブログ版】

 

 

死を選ぶまたわれ達が集まった、絶望の森を抜けてどのくらい経ったでしょうか。

 

あれからいくつもの町や村を通り、草原を通り、見知らぬ森を通ってまたわれ達は歩き続けました。いつしか季節も移り変わり、青々とした緑の葉を揺らしていた木々も赤や黄色の葉をつけています。

 

またわれはとある紅葉の森で足を止めると、隣のこまたわれへと話しかけました。

 

「だいぶん寒くなってきたね。またわれは暑さ寒さの影響を人間ほどは受けないけど、冬の間は少し旅を休んでもいいんじゃないかな」

 

「雪も深くなりますし、我々の背丈では少し歩きにくいかもしれませんね。でも、休み中はどこで暮らすんですか」

 

こまたわれにそう問われたまたわれは、森の中をしばらく眺めてから周辺をウロウロと歩き始めます。やがて目についた大きな木に、うろ穴があるのを発見しました。

 


「この穴なんて良さそうだ。誰も住んでないみたいだし、冬はこのうろ穴の中に住まわせてもらおうよ」

 

「なるほど、ここで春まで過ごすんですね。地面から適度に距離もあるし、冬でも埋もれずに済みそうです」


またわれとこまたわれは、冬を越すための準備を始めました。周りの落ち葉を集めてうろ穴の中へ敷き詰め、温かいカーペットを作ります。

 

ツタや木の枝をうまく使って、地面に降りやすいようなハシゴも組み上げました。

 

「穴の入り口から寒風が入ってくるとイヤだなあ。ここもうまく開け閉めできるようにしたいんだけど」

 

「折れた木の破片や大き目の葉っぱを重ねて、ドアみたいなのを作ってみましょう」

 

手先の器用なこまたわれが、せっせと材料を集めて簡易的なドアを見事に作ってみせました。穴の入り口に設置すると、ぴったりとうまい具合にふさがります。

 

「おお、こりゃいいね!これなら冬でもしっかり雨風をしのげそうだ」

 

次回へ続く

 

 

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