あたうる興業【ブログ版】

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エッセイ「ぼくのお母さん」その4

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その3はこちらです→エッセイ「ぼくのお母さん」その3 - あたうる興業【ブログ版】

 

 私が小学生の頃のお袋の話でもしようかな。

 お袋のファッションについてである。あの当時、お袋が好んで着ていた服があった。確か袖の無い、黒のワンピースというのかドレス?というのか。まるで歌手がディナーショーに着る服みたいなやつである。しかも前面のデザインが凄くて、うる覚えであるが、金色のクジャクの模様だったと思う。

 その服を着ているお袋と、私と二人で外で歩く機会があった。私はお袋のことが恥ずかしくて、後ろに距離を置いて歩いていた。そしたらお袋が「なぜ一緒に歩かない?」と言ってきたのを思い出す。なぜって、それは恥ずかしいからじゃと内心思った私である。

 ある日、小学校の先生と三者面談があり、お袋と行くことになった。お袋が意気揚々と買い物や、その日の用事をこなしていた。そして予定の時刻を、お袋は腕時計で確認しながら待っていたのである。周りにいた人に、お袋が三者面談があることを話していて、何時からなの?と聞かれて、お袋が予定時間を話していたら、ありゃ大変。予定の時間を大幅に遅れていることに気づいた。それから、慌てて学校に行ったのであるが、勿論遅刻である。

 その時、お袋がつけていた腕時計は、大幅に時間が遅れていたのである。普段、時間なんか気にせず生きていたことが良く伺える。引き出しに入れっぱなしだった腕時計を、正確な時刻も確認せずにつけていたのであろう。間の抜けたお袋らしいエピソードである。

 あの当時、小学校にはクラスごとに電話連絡網というのがあった。順番に家の電話に連絡が来て、次に電話で連絡を回すのである。あの頃は携帯電話もEメールも無かった時代であった。

 ある日、前の人の保護者から電話連絡があり、お袋がその電話を受け取った。その話を聞いて準備をして、翌日私は登校したのである。そしたら、他の子が先生からお𠮟りを受けていたので、何のことだろうと思った。そして家に帰ったら、家に電話があり、お袋が電話口で謝っていた。なんとお袋が、次の人に連絡するのを忘れていたのである。無論、お叱りを受けていた子の保護者からの抗議の電話である。

 今、推測するに、お袋は酔っぱらっていて連絡を回すのを忘れていたのであろう。馬鹿にもほどがあるエピソードである。

 そんなお袋であるが、良かったエピソードも無いことはない。

 あの当時、お袋は内職をしていた。その内職を辞めてからしばらくして、その会社から連絡があった。千円分の工賃の支払いが未払いなので、取りに来てほしいとのこと。お袋はそのお金を受け取って、持ち帰り寿司のチェーン店で、千円分のお寿司を買った。そして、私と妹とお袋の三人で、昼食に食べたのを思い出す。

 その日は日曜日で、親父は仕事だったので、三人で食したのである。外で働くほどの能力のないお袋にとって、それはそれで嬉しかったのであろう。私もその時のお寿司の味は覚えている。

 私が小学生だった頃のエピソードはまだ続きますが、それは次回に・・・

 

 あたろうでした。

 

その5はこちらです→エッセイ「ぼくのお母さん」その5 - あたうる興業【ブログ版】

その1はこちらです→エッセイ「ぼくのお母さん」その1 - あたうる興業【ブログ版】