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木村一基九段対大橋貴洸七段(将棋第73回NHK杯1回戦第7局2023年5月14日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、木村一基九段対大橋貴洸七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/5/14 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第7局

▲先手 木村一基(きむら かずき)九段 49才 竜王戦1組(1組:14期) 順位戦B級2組(A級:5期)

△後手 大橋貴洸(おおはし たかひろ)七段 30才 竜王戦3組 順位戦B級2組

解説は村山慈明七段です。本対局の見どころは、お二人共居飛車党本格派ですので、戦形は相居飛車の最先端の将棋が見られるのかなあという風に期待しております。只、お二人、棋風が正反対の棋風なんですよね。大橋七段はですね、シャープな攻めの将棋で、木村九段はやはり受け将棋ということなので、そのお二人の棋風通りの展開になるのか、私も非常に楽しみにしておりますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲9六歩△9四歩▲3六歩△8六歩▲同歩△同飛▲6八玉(下図)

△1四歩▲3七桂△7四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲7四飛(下図)

△7三銀▲8七歩△8二飛▲7五飛△3四歩▲2五飛△4二銀▲7六歩△4四歩▲4六歩△6四銀▲4七銀△4三銀▲4八金△5四歩▲7七金(下図)

△5五歩▲7八銀△5四銀▲2九飛△4五歩▲同歩△1三角(下図)

▲6六金△3三桂▲4四歩△4二飛▲1六歩△4六歩▲5八銀△4四飛▲1五歩△4五桂▲1四歩(下図)

△2四角▲4五桂△同飛▲2五歩△3三角▲1三歩成(下図)

△7四桂▲3七桂△4二飛▲4四歩△8二飛▲2三と(下図)

△同金▲2四歩△同金▲4三歩成△同銀▲4五桂△4二角▲1一香成(下図)

△2五歩▲1九飛△1五歩▲7五金△8六歩▲同歩△同桂▲8三歩(下図)

△7八桂成▲同玉△7二飛▲6四金△同角▲6五香(下図)

△8七歩▲6六角△7六飛▲7七銀△8八歩成▲同玉△6六飛▲同歩△8六歩▲2一飛(下図)

△3一金▲2四飛成△8七銀▲7九玉△7六歩▲6四香△7七歩成▲同桂△8九角▲6七角(下図)

△7八銀打▲6八玉△4七歩成▲8九飛△4八と▲3三角(下図)

△4二金打▲同角成△同金▲2一竜△4一角▲5三桂打(下図)

△8九銀不成▲4一竜△同金▲同桂成△同玉▲4二金(下図投了図)まで129手で先手木村九段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤の戦形は相掛かりでした。

序盤から中盤にかけて、複雑な難しい局面が多かったです。

 

終盤、後手は果敢に攻めますが、先手の受けの手が素晴らしかったです。

後手△8九角(下図)と打った場面

上図より、先手▲6七角(下図)と受けます。

上図より、△7八銀打▲6八玉△4七歩成(下図)の場面

上図より、先手▲8九飛(下図)と後手の角を取ります。

上図より、△4八と▲3三角(下図)

先手は自玉が詰まない形を見切っていて、先手の手番が来たのを見て▲3三角と、後手玉に王手をかけて攻めに転じます。

以後、後手は△8九銀不成と、先手の飛車を取る場面もありましたが、先手が後手玉を詰めました。

対局後、解説の村山七段が話されていましたが、先手の木村九段の▲6七角、▲8九飛の大駒の正確な受けが素晴らしかった将棋でした。

次回放送される対局

2023/5/21 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第8局

勝又清和(かつまた きよかず)七段 54才 竜王戦6組 順位戦フリークラス

伊藤匠(いとう たくみ)六段 20才 竜王戦5組 順位戦C級1組

の対局です。

 

あたろうでした!!

久保利明九段対田村康介七段(将棋第73回NHK杯1回戦第6局2023年5月7日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、久保利明九段対田村康介七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/5/7 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第6局

▲先手 久保利明(くぼ としあき)九段 47才 竜王戦1組(1組:14期) 順位戦B級1組(A級:13期)

△後手 田村康介(たむら こうすけ)七段 47才 竜王戦5組 順位戦C級2組

解説は鈴木大介九段です。本対局の見どころは、久保九段の振り飛車。三間飛車、中飛車が先手番では多い気がするんですけど、それに対して、田村七段がまず居飛車でいくかどうか、相振り飛車も、三、四割あるのかなと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲1六歩△6二銀▲7八飛△8五歩▲7七角△4二玉▲6八銀△3二玉▲1五歩△5四歩▲6七銀△5二金右▲3八銀△5三銀▲4六歩△7四歩▲4八玉△5五角(下図)

▲4五歩△9四歩▲5八金左△3三桂▲3九玉△7三角▲6五歩△9五角(下図)

▲同角△同歩▲4六角△5五角▲同角△同歩▲7七角△5四銀▲7五歩△同歩▲6六角△6五銀▲5五角△6四角▲同角△同歩▲4四歩(下図)

△8六歩▲4三歩成△同金▲4四歩△4二金引▲1四歩△同歩▲7五飛△7三歩▲4六角(下図)

△2二玉▲6四角△5四銀▲7四歩△6二飛▲6五歩△6六歩▲5六銀△5五歩▲同銀△同銀▲同角△7四歩(下図)

▲8五飛△6七歩成▲同金△9四角▲8一飛成(下図)

△6七角成▲4三歩成△同金▲4一竜(下図)

△4二飛▲9一竜△4八歩▲同金△5九銀▲4九金打△4八銀不成▲同金△5六歩▲5八銀△5七歩成▲同金△同馬▲同銀△5六歩▲2五桂(下図)

△5七歩成▲3三桂成△同金▲同角△同玉▲3一竜(下図投了図)まで101手で先手久保九段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤は、先手三間飛車、後手居飛車となりました。

中盤、角交換の場面が多かったです。手は進み、先手▲5五角(下図)の場面

上図より、△6四角▲同角△同歩▲4四歩(下図)

先手は角交換し、角を手持ちにした状態で、▲4四歩と指します。解説の鈴木九段も、この手は指したい手ですねと解説していました。上図より、もし△4四同歩ならば、▲7一角と打ったり、後手玉の斜め前が空くので、将来その筋に角を打ち込む手も考えられますとのことでした。

本譜は、上図より、△8六歩▲4三歩成△同金▲4四歩△4二金引(下図)

終盤に、先手の4四の歩が効いてきます。

手は進み、▲5五同角(下図)の場面

上図より、後手は△7四歩(下図)と指します。

この時、AIの形勢判断は大きく先手有利を示しました。

以後、▲8五飛△6七歩成▲同金△9四角▲8一飛成(下図)

先手は8一に竜を作る事が出来ました。

対局後、後手の田村七段は、△7四歩では無く、△5二飛や△6七歩成などの手を指していれば、あやをつけられたかもしれないと話されていました。

手は進み、最終盤、後手も果敢に攻めますが、後手△5六歩(下図)の場面

上図より、先手は▲2五桂(下図)と打ちます。

以後、△5七歩成▲3三桂成△同金▲同角成△同玉▲3一竜(下図投了図)

先手の▲2五桂が妙手で、後手玉が受けきることが出来ませんでした。

先手の久保九段の、▲4四歩などの中盤の差し回しと、最終盤の▲2五桂は素晴らしかったと思います。

 

あたろうでした!!

 

船江恒平六段対里見香奈女流五冠(将棋第73回NHK杯1回戦第5局2023年4月30日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、船江恒平六段対里見香奈女流五冠の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/4/30 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第5局

▲先手 船江恒平(ふなえ こうへい)六段 36才 竜王戦4組 順位戦C級1組

△後手 里見香奈(さとみ かな)女流五冠(白玲・清麗・女流王座・女流王位・倉敷藤花) 31才

解説は西川和宏六段です。本対局の見どころは、船江六段が居飛車党で、里見女流五冠が振り飛車党で、対抗形におそらくなると思うんですけど、船江六段も里見女流五冠も攻め将棋ですので、ちょっと船江六段の方が、攻めっけが強いかなあというところがあるんですけど、どちらが先に仕掛けるかというところ、注目したいと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5二飛(下図)

▲4八銀△5五歩▲6八玉△3三角▲3六歩△4二銀▲3七銀△5三銀▲4六銀△4四銀▲7八玉△6二玉▲5八金右△7二玉▲6六歩△5一飛▲6七金△5二金左▲9六歩△9四歩▲6五歩△5三金▲6八銀△5四金▲6六金△8二玉▲7七角△7二銀▲6七銀△8四歩▲7五歩△8三銀▲8八玉△7二金▲7八金△6四歩(下図)

▲同歩△同金▲7六銀△6一飛▲6八飛△5四金▲1六歩△4二角▲6五歩△1四歩▲8六歩△3三桂▲3七桂△3一角▲2四歩△同歩▲5五銀(下図)

△同金▲同金△7四歩▲6四金△7五歩▲同銀△7六歩(下図)

▲6六角△5五銀打▲7四歩△6六銀▲同飛△5五角(下図)

▲7三金打△同桂▲同歩成△同金▲同金△同玉▲6四銀打△同角上▲同歩△6五金(下図)

▲6三金△8二玉▲7四桂△同銀▲7三角△9二玉▲7二金△7一銀(下図)

▲同金△7五銀▲6一金△6六角(下図)

▲7七歩△同歩成▲同桂△7六桂▲9七玉△8六銀(下図投了図)まで100手で後手里見女流五冠の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤の戦形は、先手は居飛車、後手は中飛車の対抗形になりました。

序盤は長い駒組になりました。

手は進み、後手△5五角(下図)の場面

後手は、取った角を直ぐに5五に打ち込み、飛車取りとします。その先には先手の玉がいて、先手6六の飛車は動けません。

上図より、先手▲7三金打(下図)の場面

先手は攻めの姿勢を示します。

上図より、△7三同桂▲同歩成△同金▲同金△同玉▲6四銀打△同角上▲同歩△6五金(下図)

上図、後手は、先手の飛車の上の6五の歩を上げてから、6五に金を打ちます。後手の5五の角と、6五の金が、最終盤で先手を詰める際に活用されます。

上図より、先手▲6三金(下図)

上図、先手は金を打って果敢に攻めます。

上図より、△8二玉▲7四桂△同銀▲7三角△9二玉▲7二金△7一銀(下図)

上図、後手玉はぎりぎりのところで、先手の攻めを跳ねのけます。上図の後手△7一銀と打った場面、後手玉の詰みはありません。

上図より、▲7一同金△7五銀▲6一金(下図)

上図、後手に手番がまわります。

上図より、△6六角▲7七歩△同歩成▲同桂△7六桂▲9七玉△8六銀(下図投了図)

上図、先手投了となります。

終盤はAIの形勢判断も左右に揺れて、どちらが優勢とは言えない展開でした。しかし、後手の里見女流五冠の自陣に注意を払いながらの、攻めの布石の5五の角打ちや、6五の金打ちは素晴らしかったと思います。

次回放送される対局

2023/5/7 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第6局

久保利明(くぼ としあき)九段 47才 竜王戦1組(1組:14期) 順位戦B級1組(A級:13期)

田村康介(たむら こうすけ)七段 47才 竜王戦5組 順位戦C級2組

の対局です。

 

あたろうでした!!

三浦弘行九段対野月浩貴八段(将棋第73回NHK杯1回戦第4局2023年4月23日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、三浦弘行九段対野月浩貴八段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/4/23 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第4局

▲先手 野月浩貴(のづき ひろたか)八段 49才 竜王戦3組 順位戦C級1組

△後手 三浦弘行(みうら ひろゆき)九段 49才 竜王戦3組(1組:13期) 順位戦B級1組(A級:19期)

解説は行方尚史九段です。本対局の見どころは、先手番を野月八段が引き当てたので、得意の相掛かりからの、銀がどんどん出て行って、攻めがかっていくというのが昔からの野月スタイルで、それに対して、三浦九段がどの様に迎え撃つかですね。三浦九段のかいな力がはっきりされる展開になるか、野月八段がアグレッシブな攻めを貫き通せるか、というところが見どころだと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△6二銀▲2四歩(下図)

△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△3四歩▲2七銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲3六銀△4一玉▲7六歩△5一金▲5八金△5四歩▲6六歩△3三角▲6八銀△2二銀▲6七銀△4二角▲6九玉△7四歩▲4五銀(下図)

△7五歩▲同歩△5五歩▲6五歩△3三桂▲3六銀(下図)

△7五角▲5五角△7三桂▲7六銀△5三角▲6六角△5四飛▲6七金左△8八歩(下図)

▲7七桂△8九歩成▲6四歩△同飛▲7五銀△6六飛(下図)

▲同銀△7六歩▲同金△9四角(下図)

▲7四歩△7六角▲7三歩成△6七金(下図)

▲6二と△同角▲6八歩△6六金▲7四桂(下図)

△9五角▲7一飛△6一銀▲5九玉△5六歩▲4八玉△3一玉▲5六歩△7七角成(下図)

▲5九金△5八歩▲6九金△7九と▲6二銀(下図)

△6九と▲3八玉△5九歩成▲2七玉△4九角成▲1八玉△6二銀(下図)

▲同桂成△3九銀▲3八銀△2八銀成▲同玉△3八馬▲同玉△2六桂▲2七玉△3八銀▲1六玉△1四飛(下図投了図)まで102手で後手三浦九段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、戦形は相掛かりになりました。

手は進み、先手▲4五銀(下図)と、先手が五段目まで銀を進めた場面

上図より、△7五歩▲同歩△5五歩▲6五歩△3三桂▲3六銀(下図)

上図、先手の銀は3六の位置に戻されました。以後、この銀は先手投了まで動くことはありませんでした。

手は進み、後手△8八歩(下図)の場面

上図より、▲7七桂△8九歩成(下図)

上図、先手は7七に桂を動かし、後手はと金を作ります。この7七の桂頭が、先手の弱点になります。

上図より、▲6四歩△同飛▲7五銀△6六飛(下図)

上図、後手は飛車を突っ込んで角を取ります。

上図より、▲6六同銀△7六歩(下図)

上図、後手は先手の桂の頭に歩を打ちます。

上図より、▲7六同金△9四角(下図)

上図、先手の浮いた金に、後手は角を当てます。後手は△8八歩の場面辺りから、後手△9四角を狙っていたのかなと思いました。

以後、先手、後手の攻め合いが続きましたが、AIの形勢判断は後手有利を示し、後手が攻め勝ちました。

先手も事前の作戦通りに序盤を進める事が出来ましたが、後手の三浦九段の中盤の差し回しは素晴らしかったと思います。

次回放送される対局

2023/4/30 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第5局

船江恒平(ふなえ こうへい)六段 36才 竜王戦4組 順位戦C級1組

里見香奈(さとみ かな)女流五冠(白玲・清麗・女流王座・女流王位・倉敷藤花) 31才

の対局です。

 

あたろうでした!!

千田翔太七段対出口若武六段(将棋第73回NHK杯1回戦第3局2023年4月16日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、千田翔太七段対出口若武六段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/4/16 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第3局

▲先手 出口若武(でぐち わかむ)六段 27才 竜王戦6組 順位戦C級1組

△後手 千田翔太(ちだ しょうた)七段 29才 竜王戦3組 順位戦B級1組

解説は稲葉陽八段です。本対局の見どころは、二人とも序盤の研究が深いですし、攻めが鋭くて、終盤が強いところが似ているかなというところがありますので、この二人が最新形の将棋で攻めていく、攻め合いのねじり合いが見られるかなあと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲9六歩△5二玉(下図)

▲4六歩△9四歩▲4七銀△7四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△7五歩▲6八銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲5六歩△3四歩▲5七銀△7三銀▲6六銀△6四銀▲7九角△4二銀▲5七角(下図)

△8五飛▲5八金△7三桂▲3六歩△4四歩▲3七桂△4三銀▲6九玉△6二金▲6八金右△5四歩▲7九玉△1四歩▲1六歩△3一角▲3五歩△6五桂(下図)

▲同銀△同銀▲6六歩△7四銀▲4五歩△6四角▲4六角△4五歩▲6四角△同歩▲2二歩△3九角(下図)

▲3八飛△6六角成▲2一歩成△4六歩▲5八桂(下図)

△6五馬▲4六桂△8八歩▲同玉△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△7九銀(下図)

▲同玉△8七馬▲8八銀△8六馬▲8七歩△同馬▲同銀△同飛成▲8八歩△8一竜▲1八角(下図)

△6三金▲3四歩△6二玉▲3三歩成△同金▲4五桂△3七歩▲同飛△4四金▲3三飛成(下図)

△3二歩▲4二竜△5二金▲3一竜△同竜▲同と△4九飛(下図)

▲6九歩△1九飛成▲8一飛(下図)

△7一銀▲8二角△同銀▲同飛成(下図)

△7二香▲7一銀△5一玉▲5三桂打△6二金寄▲同銀成△同金▲4一桂成△5二玉▲5三金△同金▲7二竜(下図)

△6二金▲4二成桂△同玉▲6二竜△3一玉▲3三桂成△同歩▲2二金(下図投了図)まで133手で先手出口六段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、戦形は相掛かりになりました。

手は進み、中盤、後手△3九角(下図)の場面

上図より、▲3八飛△6六角成(下図)となり、先手の飛車の位置が3八の位置に移動します。

この先手の飛車が、終盤の先手の攻めで活躍します。

上図より、▲2一歩成△4六歩(下図)の場面

上図、先手が▲4六同銀なら、後手の△5六馬で、後手の飛銀両取りになる訳ですが、先手は▲5八桂(下図)と、桂を打ち、馬取りとします。

上図より、本譜では、△6五馬▲4六桂と進みますが、もし、後手が△4七歩成と、先手の銀を取った場合、以後、▲6六桂△3八と▲7四桂という手筋が考えられます。

その後、後手は8筋を果敢に攻めますが、攻めが続かず、後手△8一竜(下図)と、後手が竜を引いた場面

上図より、先手▲1八角(下図)と、先手は角を打ち、角筋を後手の竜に効かせます。

上図より、△6三金▲3四歩△6二玉▲3三歩成△同金▲4五桂△3七歩▲同飛△4四金▲3三飛成(下図)と先手は、竜を作ることに成功します。

以後、終盤にかけて、お互いの竜を交換することになります。

手は進み、先手▲8一飛と打つ場面

上図より、後手△7一銀▲8二角△同銀▲同飛成(下図)と、先手が王手をかけます。

終盤は、先手の攻めが、後手の投了まで続きました。

長い序盤と中盤、後手の8筋の攻めから、一転、先手の攻めが続き、終局まで長い対局でしたが、先手の▲5八桂などの妙手が拝見できて、とても楽しかったです。

次回放送される対局

2023/4/23 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第4局

三浦弘行(みうら ひろゆき)九段 49才 竜王戦3組(1組:13期) 順位戦B級1組(A級:19期)

野月浩貴(のづき ひろたか)八段 49才 竜王戦3組 順位戦C級1組

の対局です。

 

あたろうでした!!

 

横山泰明七段対古森悠太五段(将棋第73回NHK杯1回戦第2局2023年4月9日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、横山泰明七段対古森悠太五段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/4/9 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第2局

▲先手 古森悠太(こもり ゆうた)五段 27才 竜王戦6組 順位戦C級1組

△後手 横山泰明(よこやま ひろあき)七段 42才 竜王戦4組 順位戦B級1組

解説は冨田誠也四段です。本対局の見どころは、古森五段の振り飛車、横山七段の居飛車という対抗形になると思うんですけど、序盤から本当に目が離せない戦いになって、両者とも終盤がすごい強いので、終盤の切れ味の、最後まで目が離せない大熱戦が期待できるかなと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀▲1六歩△1四歩▲7八飛△4二玉▲4八玉△5二金右▲6八銀△3二銀▲5八金左△3一玉(下図)

▲3八玉△8四歩▲5六歩△3三角▲5七銀△2二玉▲2八玉△8五歩▲7七角△2四歩▲1八香△2三銀▲1九玉△3二金▲2八銀△1二香▲3九金△1一玉(下図)

▲4八金寄△4二金右▲4六銀△2二金▲5五歩△6四歩▲6八飛△6三銀▲6五歩(下図)

△同歩▲同飛△6四歩▲6九飛△2五歩▲3六歩△4四歩▲3五歩△4三金▲3四歩△同銀▲3五歩△2三銀▲3七銀引△3四歩(下図)

▲同歩△同銀▲7五歩△3五歩▲4六歩△9四歩▲9六歩△2四角▲3八金寄△3二飛▲4九飛△8二飛▲6八角△3三金寄▲7九飛△5二飛▲9七桂(下図)

△5四歩▲8五桂△5五歩▲7四歩△同歩▲6五歩△5四飛▲8六角(下図)

△5六歩▲6四歩△7二銀▲7三歩△3六歩▲同銀△3五歩▲7二歩成△3六歩▲6三歩成△7五銀(下図)

▲同角△同歩▲3五歩△2三銀▲7五飛△5七歩成▲5五歩△8四角▲5四歩△7五角▲7六歩△6六角▲6二飛(下図)

△3七歩成▲同銀△3二金引▲5三と△6八飛▲4三と△同金▲3一銀(下図)

△3二歩▲5三歩成△同金▲3四銀(下図)

△同銀▲同歩△5二歩▲3三歩成(下図)

△同歩▲5四歩△4七と▲2二銀成(下図)

△同玉▲5三歩成△4一銀▲3一銀△1三玉▲6六飛成(下図)

△同飛成▲2二角△2三玉▲1一角成(下図投了図)まで135手で先手古森五段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、先手は三間飛車、後手は居飛車になりました。

長い序盤戦、相穴熊の戦形になりました。

手は進み、解説の冨田四段は、後手の自陣を、立体的な穴熊と言っていました。

「素人あたろう」的には、どちらが相手の穴熊を攻略できるか、気になりました。

手は進み、先手▲6三歩成(下図)の場面

先手、8六の位置にある角の角筋が、後手陣に通ります。上図より、後手△7五銀(下図)の場面

後手の横山七段は、この銀を打った時に、天を仰ぐ様子が見られました。

上図より、▲7五同角△同歩▲3五歩△2三銀▲7五飛△5七歩成▲5五歩(下図)まで進みます。

上図より、△8四角▲5四歩△7五角(下図)と、両者、相手の飛車を取ります。

上図より、先手▲7六歩(下図)と、先手は後手の角頭に歩を打ちます。

上図より、△6六角▲6二飛(下図)と、後手が6六に角を移動するや、先手は6二に飛を打ちます。

最終盤に影響を及ぼす、後手の角と、先手の飛の位置でした。

上図より、△3七歩成▲同銀(下図)の場面

上図、後手番ですが、AIの予想手には、△4七と、と後手が攻める手や、△3一歩と、後手陣を守る手が候補手として挙がっていましたが、後手は△3二金引と指します。

手は進み最終盤、後手△1三玉(下図)の場面

上図より、先手は▲6六飛成(下図)と、後手の角を取ります。

上図より、△6六同飛成▲2二角△2三玉▲1一角成(下図投了図)で、後手は投了しました。

相穴熊の戦形で135手の対局となり、長い序盤、中盤となりましたが、先手の攻めが、要所要所で効いていた対局だったと思います。

次回放送される対局

2023/4/16 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第3局

千田翔太(ちだ しょうた)七段 29才 竜王戦3組 順位戦B級1組

出口若武(でぐち わかむ)六段 27才 竜王戦6組 順位戦C級1組

の対局です。

 

あたろうでした!!

 

都成竜馬七段対増田康宏七段(将棋第73回NHK杯1回戦第1局2023年4月2日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、都成竜馬七段対増田康宏七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/4/2 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第1局

▲先手 増田康宏(ますだ やすひろ)七段 25才 竜王戦2組 順位戦B級2組

△後手 都成竜馬(となり りゅうま)七段 33才 竜王戦1組(1組:1期) 順位戦C級1組

解説は青嶋未来六段です。本対局の見どころは、都成七段は、居飛車も振り飛車も指されるということで、どの様な作戦を選ばれるのかが注目ですね。両者、中盤の構想力に長けているので、そういったねじり合いを楽しんで頂ければと思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△3四歩▲7六歩△9四歩▲9六歩△3二飛▲6八玉△3五歩(下図)

▲4八銀△4四歩▲4六歩△7二銀▲4七銀△5二金左▲5六銀△6二玉▲7八玉△7一玉▲6八銀△8二玉▲7九金(下図)

△5四歩▲2五歩△3四飛▲4五歩△4二銀▲5九金△3六歩▲同歩△3三角(下図)

▲4四歩△3六飛▲3七歩△3五飛▲2四歩△同歩▲2二歩△3八歩▲2一歩成△3九歩成▲4五桂(下図)

△2九と▲4八飛△6四桂▲3三桂成△同飛▲4三歩成△同飛▲同飛成△同銀▲1一角成△2八飛(下図)

▲6五銀△4七歩▲4九香△5五桂▲5六歩△3九と▲5五歩△4九と▲同金△4八歩成▲2九歩(下図)

△同飛成▲4八金△1九竜▲4四歩△同銀▲同馬△4一香▲5三桂(下図)

△4四香▲6一桂成△同銀▲4一飛(下図)

△7二角▲5七金△7六桂▲同銀△7四香▲6五銀打△8四桂▲7四銀(下図)

△7六桂▲7三銀不成△同桂▲7四桂(下図)

△9三玉▲7五金△7七歩▲同玉(下図投了図)まで91手で先手増田七段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、戦形は後手の三間飛車、先手の居飛車で、対抗形となりました。

手は進み、先手▲7九金(下図)の場面

後手は美濃囲い。先手は7八に玉、7九に金が寄りました。
この金の位置は、以前は無かった形で、AIが出てきてから、対振り飛車に良いとされるかまえになりましたとのことです。

手は進み、後手△4九と、の場面

上図より、▲4九同金△4八歩成で、先手の金が取られそうですが、▲2九歩(下図)で、先手は金を取られるのを防ぎます。

上図より、△2九同飛成▲4八金です。

手は進み、後手△4一香(下図)の場面

上図より、先手▲5三桂(下図)が妙手でした。

上図より、△4四香▲6一桂成△同銀▲4一飛(下図)となり、先手が良いです。

手は進み最終盤、後手△7四香(下図)の場面

上図より、▲6五銀打△8四桂▲7四銀(下図)と、先手は銀を突きます。

上図より、△7六桂▲7三銀不成(下図)と、先手はさらに銀を突きます。

上図より、△7三同桂▲7四桂(下図)と、後手玉に王手をかけました。

上図より、△9三玉▲7五金△7七歩▲同玉(下図投了図)で後手が投了しました。

先手は、後手陣の隙を上手く突いて、勝利したように思います。

 

途中、後手が持ち駒で、香車を2枚持っていて、AIの予想手に△8四香と出ていました。そのような展開になったら、勝負がどうなっていたかなぁと思います。

 

あたろうでした!!

 

藤井聡太竜王対佐々木勇気八段(将棋第72回NHK杯決勝2023年3月19日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯もいよいよ決勝です。藤井聡太竜王対佐々木勇気八段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/3/19 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝

▲先手 佐々木勇気(ささき ゆうき)八段 28才 竜王戦2組(1組:2期) 順位戦B級1組

△後手 藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)

解説は木村一基九段です。本対局の見どころは、佐々木八段が先手になりましたから、得意の角換わり腰掛銀をぶつけるのかなあというふうに思います。藤井竜王は相手の得意形を堂々と受けることが多いものですから、角換わり腰掛銀を堂々と受けて立つというように思います。細かいところは、佐々木八段が研究を重ねたものをぶつけるのだろうと思うんですけど、どんなものをぶつけるのかというのが楽しみですねとのことです。

どちらが勝っても初優勝です。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲9六歩△5二玉▲1六歩△1四歩▲4六歩△7四歩▲4七銀△9四歩▲7六歩△3四歩▲7七角△同角成(下図)

▲同金△7三桂▲5六銀△3三金▲6六歩△6四歩▲3六歩△6二金▲4八金△6三銀▲3七桂△8一飛▲6八玉△2二銀▲8八銀△3二金▲2九飛△3三銀▲7八金△8六歩(下図)

▲同歩△同飛▲8七銀△8一飛▲8六歩△5四歩▲7七桂△8五歩(下図)

▲同歩△同桂▲同桂△同飛▲8六歩△8一飛▲4七銀△4四銀▲5六歩△3五歩(下図)

▲4五歩△5三銀▲3五歩△5五歩▲6七金△5六歩▲5五歩△6五歩(下図)

▲同歩△9三角(下図)

▲6六桂△8五歩▲2四歩△同歩▲5六銀(下図)

△8六歩▲8二歩(下図)

△同飛▲5四歩△同銀右▲7一角(下図)

△8七歩成▲8二角成△同角▲5四桂△同銀▲5三歩(下図)

△4二玉▲2四飛△6六歩▲2一飛成△6七歩成▲同銀△3一歩(下図)

▲3四桂△5三玉▲8三飛△6三銀▲6四銀△同角▲同歩△7七と▲5九玉△6七と▲6三歩成△同金▲6五角(下図)

△7三桂▲3二竜△5八銀▲同金△同と▲同玉△5七銀▲同玉△6五桂▲4七玉△5八角(下図投了図)まで116手で後手藤井竜王の勝利

 

第72回NHK杯テレビ将棋トーナメントの優勝は藤井聡太竜王です。

 

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、戦形は相掛かり、角交換となりました。

上図より、先手は▲7七同金(下図)と馬を取ります。

上図より、△7三桂▲5六銀△3三金(下図)と後手も金を上げます。

解説の木村九段が驚いていましたが、普通、ここで金を上げる手は、形があまり良くない。趣味で指される方は、真似しない方がいいですよと言っていました。が、実力者の二人だから指せるのでしょうとのことでした。後に、後手は△3二金、先手は▲7八金と、金を引きました。

手は進み、後手△6五歩(下図)の場面

相掛かり、角交換の戦形で始まったこの対局。木村九段はどこから戦いが始まるのか、この対局は、いつ終わるんだろうかと話していましたが、後手から仕掛けていきました。

後で棋譜を見直したときに「素人あたろう」的には、先手の4八の位置にある金に、後手が狙いを定めていたのかなあと思いました。

上図より、▲6五同歩△9三角(下図)と、後手が角を打ち、金取りを仕掛けます。

上図より、▲6六桂△8五歩(下図)と、先手は桂を打たされた形になりました。

そして、後手は8筋の歩を突いて、攻めを続けます。

上図より、▲2四歩△同歩▲5六銀(下図)と進みますが、ここでAIの形勢判断が後手有利に動きます。

手は進み、終盤戦。ぎりぎりの展開の中、先手も懸命に攻めます。

先手、▲2一飛成(下図)の場面

上図より、△6七歩成▲同銀△3一歩(下図)と進みます。

後手は時間を使い考え、△3一歩と先手の竜に合わせます。

この手に、木村九段は「ひょえ~!」と驚きます。普通なら△3一金と受けるところ、歩で受けても、自陣は詰まないと後手は判断しました。

後手の藤井竜王の読みの深さは凄いです。

手は進み、先手▲6五角(下図)の場面

先手は角を打ち、後手の△4七桂打を防ぎつつ、攻めの姿勢を見せます。

しかし、後手は△7三桂(下図)と、先手の飛車の横効きを防ぎつつ、角取りの手を打ちます。

上図より、先手は▲3二竜と打ちますが、後手は先手の玉頭に△5八銀と打ち、もう詰めますよという手を指します。

以後、後手は先手玉を詰め切りました。

 

AIの形勢判断は、▲5六銀の時から、後手有利を示していましたが、解説の木村九段は、どちらも手を間違えれば負けてもおかしくない展開でしたと振り返っていました。

「素人あたろう」が感想を述べるのは、あまりにも恐縮ですが、ハイレベルの将棋を目の当たりにし、楽しく拝見することができました。

 

初優勝された藤井聡太竜王。おめでとうございます。

 

あたろうでした!!

 

藤井聡太竜王対八代弥七段(将棋第72回NHK杯準決勝第2局2023年3月12日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯、藤井聡太竜王対八代弥七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/3/12 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝第2局

▲先手 藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)

△後手 八代弥(やしろ わたる)七段 28才 竜王戦1組(1組:2期) 順位戦C級2組

解説は行方尚史九段です。本対局の見どころは、先手番を藤井竜王が引き当てたということで、角換わりになるような気がするんですけれども、それに対して、八代七段がどのような対策を見せてくれるかが、最初の見どころだと思っていますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成(下図)

▲同銀△2二銀▲1六歩△1四歩▲3八銀△3三銀▲3六歩△6二銀▲7八金△6四歩▲6八玉△6三銀▲9六歩△9四歩▲3七桂△4二玉▲4六歩△7四歩▲4七銀△7三桂▲4八金△8一飛▲6六歩△7二金▲5六銀△6二金▲2九飛△5四銀▲7九玉△5二玉▲8八玉△4二玉▲4五桂(下図)

△4四銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△6五歩(下図)

▲同歩△7五歩▲2二歩△同金▲6四歩△8六歩▲同歩△8五歩▲6九飛(下図)

△8六歩▲8二飛△7一飛▲7五歩△3二金▲7四角(下図)

△6八歩▲同飛△5九角▲5八飛△4八角成▲同飛△8四金▲6三歩成(下図)

△同銀▲8一歩成△7二飛▲6三角成△同金▲6八飛(下図)

△6四歩▲6一銀△9二飛▲2二歩(下図)

△6五桂▲同銀△同歩▲2一歩成(下図)

△4五銀▲同歩△6六桂▲5二銀打(下図)

△7八桂成▲同玉△5二飛▲同銀成△同玉▲8二飛△6二銀▲5五桂△8七角(下図)

▲8八玉△7五金▲7九桂(下図)

△7六歩▲8六銀△同金▲6三桂成(下図)

△同玉▲6五飛△6四銀▲同飛△同玉▲6二飛成(下図投了図)まで113手で先手藤井竜王の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、角交換になります。

「あたろう」が注目したのは、中盤53手目、先手▲2二歩(下図)です。

上図より、後手△2二同金と、歩を取るのですが、2筋の壁が後手の玉の逃げ道を塞いでしまっています。

手は進み、中盤64手目、後手△3二金(下図)と、後手は金の位置を戻します。

しかし、中終盤83手目、先手はまた、▲2二歩(下図)と打ちます。

上図より、後手はこの歩を取らずに、△6五桂と指します。以後、▲同銀△同歩▲2一歩成(下図)と進み、先手は2一の地点に、と金を作り、後手の玉の逃げ道を塞ぎます。

手は進み、終盤ですが、後手△8七角(下図)と打った場面

上図より、▲8八玉△7五金(下図)と進みます。

上図より、先手は▲6三桂成と攻めることのできる場面ですが、先手は長考します。

そして、▲7九桂(下図)と受けます。

上図より、後手は△7六歩と打ちます。先手は▲8六銀と指し、後手は△8六同金(下図)と取ります。

上図より、先手は▲8六飛と、後手の金を取ることの出来る場面ですが、先手はここで▲6三桂成(下図)と攻めます。

上図を見ると、先程まで角と金が効いていた後手の6五の歩ですが、角、金とも効いていません。上図より、△6三同玉▲6五飛(下図)となり、後手玉は、後に詰んでしまいました。

先手の藤井竜王の交流時間の使い方や、中盤の攻め、終盤の詰め方も読みが深く、素晴らしい将棋だったと思います。

次回放送される対局

2023/3/19 AM 10:30より放送 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝

藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)

佐々木勇気(ささき ゆうき)八段 28才 竜王戦2組(1組:2期) 順位戦B級1組

の対局です。

 

あたろうでした!!

 

広瀬章人八段対佐々木勇気七段(将棋第72回NHK杯準決勝第1局2023年3月5日)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第72回NHK杯、広瀬章人八段対佐々木勇気七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2023/3/5 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝第1局

▲先手 広瀬章人(ひろせ あきひと)八段 36才 竜王戦1組(1組以上:4期) 順位戦A級(A級:9期)

△後手 佐々木勇気(ささき ゆうき)七段 28才 竜王戦2組(1組:2期) 順位戦B級1組

解説は佐藤天彦九段です。本対局の見どころは、序盤から細かい駆け引きが行われるとは思うんですけれども、このお二方は基本的には中終盤型の棋士だと思いますので、広瀬八段は読みの射程距離と言いますか、長い読みを得意としてまして、佐々木七段は人に見えない様なひらめきの様な手を得意としていますので、そう言ったお二人の特徴が出る戦いになるといいなと思っていますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲7六歩△3二金▲7八金△8五歩▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成(下図)

▲同銀△2二銀▲4八銀△6二銀▲4六歩△4二玉▲4七銀△7四歩▲3六歩△1四歩▲1六歩△3三銀▲4八金△6四歩▲3七桂△7三桂▲2九飛△6三銀▲6八玉△8一飛▲9六歩△9四歩▲5六銀△6二金▲6六歩△5四銀▲7九玉△3一玉▲4五銀(下図)

△6三銀▲2五桂△2二銀▲3四銀△4二玉▲4五銀△2四歩▲5六銀△5四歩▲3五角(下図)

△5二玉▲2四角△2三銀▲3五角△3四銀▲6二角成(下図)

△同玉▲3五歩△同銀▲3九飛△3六歩▲4五金△2八角(下図)

▲2九飛△4六角成▲同金△同銀▲2四角△3七銀不成(下図)

▲同金△同歩成▲3四歩△2三歩▲3五角△4四金▲3三歩成△3五金▲3二と△4八角(下図)

▲5八金△3八と▲4八金△2九と▲4二と△5九飛(下図)

▲8八玉△6九角▲6七銀△2五金▲6八銀打△5五桂(下図)

▲5六銀△8六歩▲同歩△7八角成▲同玉△8七金▲同玉△8九飛成(下図)

▲8八金△9九竜▲2五歩△8三香▲1七角△4四桂▲8九金打△8六香(下図)

▲同銀△同飛▲同玉△9七銀▲7七玉△8八銀不成(下図)

▲同金△8六金▲7八玉△8七金打▲同金△同金▲同玉△8六歩(下図投了図)まで120手で後手佐々木七段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

序盤、角換わりになりました。

先に仕掛けたのは先手からでした。下図、先手▲4五銀の場面

上図より、後手△6三銀と引いたところ、先手▲2五桂(下図)と、桂を跳ねます。

上図より、△2二銀▲3四銀△4二玉▲4五銀△2四歩(下図)と進みます。

上図より、▲5六銀△5四歩▲3五角(下図)と、先手は角を打ち込みます。

上図より、△5二玉▲2四角△2三銀▲3五角△3四銀▲6二角成(下図)と、先手は角を切って、6二の金を取ります。

中盤は先手が攻めを展開し、後手がそれを受ける将棋でした。

しかし、中終盤から、先手、後手の攻め合いとなります。

手は進み、後手△2五金(下図)の場面

上図より、先手は▲6八銀打と守りを固めますが、AIの予想手では、▲5一角と、角を打って王手をかける手を示していました。

もし、この時、先手が攻めていたら、どの様になっていたかなと思いました。

後手の佐々木七段の中盤の受けと、終盤の攻めは、とても素晴らしかったと思います。

次回放送される対局

2023/3/12 AM 10:30より放送 第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝第2局

藤井聡太(ふじい そうた)竜王(王位・叡王・王将・棋聖) 20才 第35期竜王 (1組以上:2期) 順位戦A級(A級:1期)

八代弥(やしろ わたる)七段 28才 竜王戦1組(1組:2期) 順位戦C級2組

の対局です。

 

あたろうでした!!