こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第73回NHK杯、木村一基九段対大橋貴洸七段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。
2023/5/14 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第7局
▲先手 木村一基(きむら かずき)九段 49才 竜王戦1組(1組:14期) 順位戦B級2組(A級:5期)
△後手 大橋貴洸(おおはし たかひろ)七段 30才 竜王戦3組 順位戦B級2組
解説は村山慈明七段です。本対局の見どころは、お二人共居飛車党本格派ですので、戦形は相居飛車の最先端の将棋が見られるのかなあという風に期待しております。只、お二人、棋風が正反対の棋風なんですよね。大橋七段はですね、シャープな攻めの将棋で、木村九段はやはり受け将棋ということなので、そのお二人の棋風通りの展開になるのか、私も非常に楽しみにしておりますとのことです。
本対局の棋譜
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二銀▲9六歩△9四歩▲3六歩△8六歩▲同歩△同飛▲6八玉(下図)
△1四歩▲3七桂△7四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲7四飛(下図)
△7三銀▲8七歩△8二飛▲7五飛△3四歩▲2五飛△4二銀▲7六歩△4四歩▲4六歩△6四銀▲4七銀△4三銀▲4八金△5四歩▲7七金(下図)
△5五歩▲7八銀△5四銀▲2九飛△4五歩▲同歩△1三角(下図)
▲6六金△3三桂▲4四歩△4二飛▲1六歩△4六歩▲5八銀△4四飛▲1五歩△4五桂▲1四歩(下図)
△2四角▲4五桂△同飛▲2五歩△3三角▲1三歩成(下図)
△7四桂▲3七桂△4二飛▲4四歩△8二飛▲2三と(下図)
△同金▲2四歩△同金▲4三歩成△同銀▲4五桂△4二角▲1一香成(下図)
△2五歩▲1九飛△1五歩▲7五金△8六歩▲同歩△同桂▲8三歩(下図)
△7八桂成▲同玉△7二飛▲6四金△同角▲6五香(下図)
△8七歩▲6六角△7六飛▲7七銀△8八歩成▲同玉△6六飛▲同歩△8六歩▲2一飛(下図)
△3一金▲2四飛成△8七銀▲7九玉△7六歩▲6四香△7七歩成▲同桂△8九角▲6七角(下図)
△7八銀打▲6八玉△4七歩成▲8九飛△4八と▲3三角(下図)
△4二金打▲同角成△同金▲2一竜△4一角▲5三桂打(下図)
△8九銀不成▲4一竜△同金▲同桂成△同玉▲4二金(下図投了図)まで129手で先手木村九段の勝利。
素人あたろうの、本対局の感想
序盤の戦形は相掛かりでした。
序盤から中盤にかけて、複雑な難しい局面が多かったです。
終盤、後手は果敢に攻めますが、先手の受けの手が素晴らしかったです。
後手△8九角(下図)と打った場面
上図より、先手▲6七角(下図)と受けます。
上図より、△7八銀打▲6八玉△4七歩成(下図)の場面
上図より、先手▲8九飛(下図)と後手の角を取ります。
上図より、△4八と▲3三角(下図)
先手は自玉が詰まない形を見切っていて、先手の手番が来たのを見て▲3三角と、後手玉に王手をかけて攻めに転じます。
以後、後手は△8九銀不成と、先手の飛車を取る場面もありましたが、先手が後手玉を詰めました。
対局後、解説の村山七段が話されていましたが、先手の木村九段の▲6七角、▲8九飛の大駒の正確な受けが素晴らしかった将棋でした。
次回放送される対局
2023/5/21 AM 10:30より放送 第73回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦第8局
勝又清和(かつまた きよかず)七段 54才 竜王戦6組 順位戦フリークラス
伊藤匠(いとう たくみ)六段 20才 竜王戦5組 順位戦C級1組
の対局です。
あたろうでした!!